Go to contents

日本政府、福島原発汚染水の海洋放出を決定 韓国「容認できない」

日本政府、福島原発汚染水の海洋放出を決定 韓国「容認できない」

Posted April. 14, 2021 08:22,   

Updated April. 14, 2021 08:22

한국어

日本政府が13日、東京電力福島第一原発の敷地内のタンクに貯蔵されている汚染水を海洋放出することを決めた。これに対し、韓国、中国など隣国だけでなく、日本国内でも懸念の声が出ている。

日本政府は同日、関係閣僚会議を開き、汚染水を再処理した後、海水で希釈し、放射性物質の濃度を法令の基準より低くして海に放出するという内容の「処理水の処分に関する基本方針」を決定した。2011年3月11日の東日本大地震の後に発生した汚染水の処分方針を決めたのは初めて。東京電力が海洋放出の具体的な計画と施設を整備し、2年後をめどに実施する計画だ。

菅義偉首相は閣議で、「処理水の処分は、福島第一原発の廃炉を進めるにあたって、避けては通れない課題だ」とし、「政府をあげて風評対策の徹底をすることを前提に、海洋放出が現実的と判断した」と述べた。日本政府は一度浄化したという意味で汚染水を「処理水」と表現している。

 

汚染水を多核種除去設備(ALPS)で処理しても、トリチウムという放射性物質は取り除けない。日本政府は、汚染水を海水で希釈し、トリチウムの濃度を日本の規制基準の40分の1、世界保健機関(WHO)が定めた飲み水の基準の7分の1まで低くして放出するという計画だ。しかし、日本の漁業者や市民団体は強く反発している。全国漁業協同組合連合会の岸宏会長は同日、「極めて遺憾であり、到底容認できるものではない。福島県のみならず全国の漁業者の思いを踏みにじる行為だ」と抗議する声明を出した。

国務調整室の具潤哲(ク・ユンチョル)室長は13日、緊急関係省庁次官会議の直後、「日本政府の汚染水海洋放出の決定に強い遺憾の意を表する」とし、「韓国国民の安全を最優先にするという原則のもと必要なすべての措置をとっていく」と明らかにした。外交部の崔鍾文(チェ・ジョンムン)第2次官は同日、日本の相星孝一駐韓大使を呼び、日本政府の決定に抗議した。


東京=パク・ヒョンジュン特派員 クォン・オヒョク記者 lovesong@donga.com