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IMFの経済予測に浮かれた政府、相次ぐ失業や廃業が見えないのか

IMFの経済予測に浮かれた政府、相次ぐ失業や廃業が見えないのか

Posted April. 08, 2021 08:14,   

Updated April. 08, 2021 08:14

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昨日、洪南基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政部長官が、国際通貨基金(IMF)が前日発表した世界経済見通しに触れ、「韓国経済は今年3.6%成長するだろうし、韓国が最近の世界経済回復傾向の強化による最大恩恵国になるだろう」と述べた。韓国経済が、当初予想した成長経路を上回る可能性があることを示す国際評価の一つだと自評した。

3.6%の成長率は、IMFが今年1月に発表した予測値より0.5ポイント上がったものの、だからといって自慢できる数値でもない。IMFは、今年の世界経済成長率を6%と示しただけでなく、米国など39の先進国の平均成長率は5.1%と試算した。

IMFは、主要国の見通しを上方修正したことについて、「新型コロナがうまく統制され、財政金融の政策的余力がある国中心の回復を期待」したためだと説明した。しかし、韓国は、この2つの要件を満たしたと自信を持って言える状況ではない。ワクチンを早期に確保できていないため、ワクチン接種率が人口の1.99%に過ぎない。4度の災害支援金をばら撒き、国の借金も史上初めて国内総生産(GDP)規模を上回るなど、急速に増えている。

コロナによる失業や廃業の苦痛も激しい。昨年、廃業やリストラなど、非自発的な理由で職を失った失業者が史上初めて200万人を超えた。日増しに狭まっている雇用市場で、職にありつけずにいる若者らの絶望感は深刻なレベルだ。政府は、企業界と膝を突き合わせて経済の新しい成長エンジンを発掘しなければならない。