良いワインの３つの条件

良いワインの基準といえるものを、はっきり言い表すのが難しい世の中だ。コンビニで売っている数千ウォンものワインを一番おいしいと言う人もいるし、高級レストランで売っている数百万ウォンものワインを挙げる人もいる。好みによって甘いワインが好きでもあり、酸っぱいワインを好む人もいる。しかし、専門家が選ぶワインの順位は依然として存在する。果たして良いワインとは何だろうか。

著者は３つの条件を挙げる。第一に、良い土地でブドウを栽培しなければならないということ。第二に、長い間良いワインを作れる技術力がなければならないということ。最も重要な３番目の条件は、生産者の意志だ。良いワインを作るためには、ブドウを栽培し、ブドウを収穫し、ワインづくりという長年の過程に耐えなければならない。「自信がないから、ただ安いワインでも作ろう」と考えず、粘る生産者だけが良いワインを生産する。

著者は、韓国で大学を卒業後、ワインに魅了されてフランスに渡った。ワイン産地を３年間旅行し、有名醸造家を輩出したサンテミリオンワイン醸造学校に入学し、高等技術の資格を取った。韓国に戻り、ワイン輸入会社に勤めるなど、ワイン業界で１５年間働いた専門家だ。このようなキャリアをもとに、ワインの世界に足を踏み入れたばかりの初心者には必ず知っておくべきワインを勧める。ワインを楽しむ愛好家にも、自分だけのリストを作れるコツを教える。


イ・ホジェ記者 hoho@donga.com