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3・1運動展示館によみがえった「ティルクシャ」

3・1運動展示館によみがえった「ティルクシャ」

Posted February. 26, 2021 08:08,   

Updated February. 26, 2021 08:08

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日本による植民地支配期、米AP通信の臨時特派員として3・1運動の独立宣言書を海外に最初に伝えたアルバート・テイラー氏が住んでいた「ティルクシャ」が市民に開放される。

 

ソウル市は25日、復元作業を経て歴史展示館に改修したティルクシャを「3.1節」に市民に開放すると明らかにした。1942年にテイラー氏が日本によって強制追放された後、80年間放置されていた。

ティルクシャは23年、テイラー氏が韓国に暮らしていた当時、鍾路区杏村洞(チョンロク・ヘンチョンドン)に建設された洋式家屋。地下1階~地上2階の赤レンガで建てられた。ティルクシャは、「喜びの気持ちの宮殿」という意味のサンスクリット語で、テイラー氏の妻のメアリー氏が付けた名前だ。

 

テイラー氏は1896年、朝鮮に来て、平安道雲山(ピョンアンド・ウンサン)の金鉱の監督官を経て、忠清道(チュンチョンド)で稷山(チクサン)金鉱を運営した鉱山実業家で、AP通信の臨時特派員としても活動した。3・1運動や堤岩里(チェアムリ)虐殺事件を海外に報道し、日帝の蛮行を国際社会に伝えることに貢献した。特に1919年、妻が出産する時、セブランス病院のベッドに隠されていた3・1運動独立宣言書の写本を発見し、これを世に伝えた。

42年、朝鮮総督府の外国人追放令によって、テイラー夫妻が韓国を離れた後、ティルクシャは長期間放置された。ソウル市は、ティルクシャの復元のために2017年から考証研究を行い、18年に復元工事に着手し、昨年12月に工事を終えた。

市は、ティルクシャ展示館の開館式を26日午後4時、ティルクシャの前庭で開催する。テイラー氏の孫娘のジェニファー・テイラー氏が参加する。展示館は毎週火曜日から日曜日、午前9時から午後6時まで開館され、入場料は無料だ。

徐正協(ソ・ジョンヒョプ)ソウル市長権限代行は、「3.1節のティルクシャが、展示館となって市民に開放されれば、歴史教育の場として貴重に活用されるだろう」とし、「抗日運動関連の遺跡を通じて、独立に献身したすべての人々を記憶し精神を継承していく」と強調した。


姜昇賢 byhuman@donga.com