Go to contents

ミャンマー抗議デモに治安部隊が発砲、10代少年が死亡

ミャンマー抗議デモに治安部隊が発砲、10代少年が死亡

Posted February. 22, 2021 07:31,   

Updated February. 22, 2021 07:31

한국어

「今まではデモに参加しなかったが、今は怖くありません」

20日、ミャンマー軍部のクーデターに抗議するデモに参加し、治安部隊の銃弾で死亡したテット・ナイン・ウィンさん(36)の妻ティダー・フニンさんは同日、ロイター通信との電話インタビューでこのように話した。大工のウィンさんは、ミャンマー第2の都市マンダレーのヤダナボン造船所で治安部隊が撃った銃弾を胸に受けて死亡した。フニンさんはロイター通信に、「彼ら(治安部隊)が夫の遺体を持っていってしまい、夫を家に連れて帰ることができない」と話した。

20日、マンダレーのウィンさんのほかに10代の少年1人も治安部隊に頭部を撃たれて即死したと、現地の救急医療チームとメディアが伝えた。ミャンマー軍部のクーデターに反対するデモに参加して死亡した民間人は19日に亡くなったミャ・トゥエ・トゥエ・カインさん(20)を含め3人となった。

外信によると、20日、軍部のクーデターに反対して労働者がストをしている造船所に治安部隊がトラック20台で押しかけた。一部のデモ隊が空気銃で対抗し、治安部隊は実弾とゴム弾を発砲した。ソーシャルメディアには、狙撃銃を手にする兵士の写真が拡散した。デモ隊約20人が治安部隊の銃撃で負傷した。

治安部隊が、2017年に少数民族ロヒンギャ「大虐殺」を行った部隊という報道も出てきた。現地メディア「フロンティア・ミャンマー」は21日、17年にロヒンギャの居住地であるインディン村の虐殺に投入された第33軽歩兵師団がマンダレー警察の鎮圧を支援したと伝えた。

国際社会も同日、軍部の流血鎮圧を批判した。アントニオ・グテーレス国連事務総長はツイッターで、「平和的なデモ参加者らに対する威嚇、攻撃は容認できない」と非難した。米国務省のプライス報道官は、「治安部隊の発砲、拘禁、攻撃報道を深く懸念している」と述べた。ジョセップ・ボレル欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表は、「ミャンマーの軍隊とすべての治安部隊に、民間人に対する暴力を直ちに停止するよう要請する」とツイートした。フランス、英国などの外務省も批判メッセージを出した。


趙鍾燁 jjj@donga.com