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分裂とネガティブで内紛に陥った野党

Posted January. 23, 2021 08:04,   

Updated January. 23, 2021 08:04

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4・7ソウル・釜山(プサン)市長補欠選挙を控えた野党内部の葛藤がますます大きくなっている。野党のソウル市長候補の一本化の方式をめぐって、野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)代表は、「国民の力」に入党せず「国民の力」の候補を選ぶ予備選挙に参加することを提案したが、「国民の力」の金鍾仁(キム・ジョンイン)非常対策委員長は、「突拍子もない発言」と一蹴した。釜山市長選の候補は、朴槿恵(パク・クンへ)前大統領の弾劾をめぐってネガティブ攻防を行っている。最近の世論調査で中道層の野党支持率が下落する傾向は、このような野党の分裂と無関係ではなさそうだ。

今、野党のソウル・釜山市長候補選ぶ予備選の前はある程度ありえる神経戦の程度を越え、消耗的な政争に広がる様相だ。ソウル市長の場合、各候補陣営が市政のビジョンと代案をめぐって善意の競争をする姿は見られない。一本化の方式が自分たちに及ぼす有利・不利だけ問い、相手を攻撃するのに忙しい。このため、沈殿物が積もればポンソン候補一本化も失敗に終わり、3年前のソウル市長選のように野党票が分かれる事態が再演される恐れがある。

釜山市長候補予備選では、主な候補が古ぼけた親李、親朴陣営に分かれ、弾劾攻防に没頭している。人身攻撃に近いネガティブ予備選もはばからない。野党内部で中心を捉えて内輪の乱を収拾する求心点もない。

 

今回のソウル・釜山市長補欠選挙は、政権5年目の文在寅(ムン・ジェイン)政府を評価し、審判する意味を持つ。また、補欠選後1年も残っていない来年3月の大統領選の前哨戦でもある。野党としては、16年の第20代国会議員総選挙後、17年の大統領選挙、18年の地方選挙、2020年の第21代総選挙まで、全国単位の選挙4連敗のドロ沼から抜け出せるかどうかがかかった重大な岐路だ

ソウルと釜山の組織力は野党より与党に傾いている。ソウルでは区庁長25人のうち与党が24人、野党は1人だ。釜山でも全体区庁長16人のうち81%の13人が与党所属だ。歴代補欠選の投票率は約30%。投票率が低いということは、組織力が威力を発揮する可能性が高いということを意味する。野党が井の中の蛙のように分裂とネガティブ攻防に明け暮れていては、

再び国民から無視されることになるだろう。