６日、前代未聞の米連邦議会議事堂乱入事件で、民主党のナンシー・ペロシ下院議長のノートパソコなどを盗んだ疑いを受けている白人女性、ウィリアムズ容疑者（２２）が１８日、警察に自首したと、米紙ニューヨーク・タイムズなどが報じた。しかし、ウィリアムズ容疑者の元恋人が、「ウィリアムズが盗んだ物をロシアに売る計画だった」と主張し、波紋が広がっている。
公開された犯行調書によると、ウィリアムズ容疑者の元恋人は、「ウィリアムズがノートパソコンをロシアの海外情報業務を担う対外情報庁（ＳＶＲ）に売り渡そうとしたが、何らかの理由で失敗に終わった」と話した。また、「ウィリアムズが機器を手元に保管しているか、さもなければ破壊しただろう」とし、「ウィリアムズが盗む様子が撮影された映像を見た」とも述べた。ウィリアムズ容疑者の友人が映像を見せたという。
病人の看護の仕事をしていたウィリアムズ容易者が、議事堂乱入に加わり、下院議長の物まで盗んだ理由はまだ分かっていない。ただし、ウィリアムズ容易者の母親は米紙ワシントン・ポストに、「娘が突然、トランプ大統領の政治、極右指向のネットコミュニティなどに関心を持ち始めた」と話した。さらに、議事堂乱入後、家に来た娘が、「数週間帰ってこない」とカバンを持って出て行ったと話した。
ペロシ氏は８日、「デモ隊の乱入時、会議室で発表用に使っていたノートパソコン一台を盗まれた」と明らかにした。ウィリアムズ容疑者は当時、暴力および立入り制限区域に入った容疑で起訴された。現在オンラインには、ウィリアムズ容疑者が「上の階」と繰り返し叫び、デモ隊をペロシ氏のオフィスに案内する様子が映った映像も登場した。
趙鍾燁 jjj@donga.com
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