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バイデン氏、ラストベルトのうち2州―ネバタで勝利すれば逆転可能

バイデン氏、ラストベルトのうち2州―ネバタで勝利すれば逆転可能

Posted November. 05, 2020 08:56,   

Updated November. 05, 2020 08:56

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トランプ米大統領が終盤の底力を発揮して、民主党のバイデン前副大統領に強く迫っている。トランプ氏が主要激戦州で勝利がほぼ確定かリードし、局面を有利に引っ張っている。ただし、バイデン氏にも逆転の可能性は残っている。開票が相対的に遅い「ラストベルト」3州(ウィスコンシン、ミシガン、ペンシルバニア)の輪郭があらわれてこそ、勝負の行方が決まるとみられる。

4日午前2時(韓国時間4日午後4時)現在、トランプ氏は激戦州のうちフロリダ(29人)、テキサス(38人)、ウィスコンシン(10人)、ミシガン(16人)、ペンシルバニア(20人)ノースカロライナ(15人)でリードしている。フロリダとテキサスは勝利が確定的だ。ノースカロライナも票差は大きくないが、開票が95%完了し、バイデン氏が覆す可能性は高くない。

ただし、ラストベルト3州の場合、まだ開票が6、7割しか進んでいないうえ、民主党に有利な郵便投票の多くが未開封なので、どちらか一方の勝利を断定することはできない。

 

バイデン氏の場合、アリゾナ(11人)やネバタ(6人)など西部激戦州でトランプ氏をリードしている。伝統的に共和党支持が強いジョージア(16人)でも2ポイント内外までトランプ氏を追撃した。ジョージア州では残った票のうち、民主党支持が強い郡の票が相対的に多いという分析が出ている。また、選挙人勝者総取り方式を適用しない2州(メイン、ネブラスカ)では、トランプ氏とバイデン氏がそれぞれ1人の選挙人を得るとみられる。

もしこの状況でノースカロライナがトランプ氏の勝利、アリゾナがバイデン氏の勝利となると仮定した場合、ホワイトハウスの主を決定できる州はウィスコンシン、ミシガン、ペンシルバニア、ジョージア、ネバタの5州(68人)に狭まる。バイデン氏が238人、トランプ氏が232人の選挙人を確保した中、残り5州を通じて270人以上を得た候補が勝利することになる。

バイデン氏が270人を確保するには、ジョージアを渡してもラストベルト3州のうち2州とネバタで勝たなければならない。これらの州は、開票後半になればなるほどバイデン氏に有利な郵便投票の開票分が多いので、バイデン氏側は終盤に逆転可能だと期待をかけている。

反対に、トランプ氏はジョージア州を必ず取り、ウィスコンシン、ミシガン、ペンシルバニアの3州のうち2州以上で勝利すれば再選が可能だ。もしネバダ州でも逆転に成功するなら、ラストベルト3州のうち1州だけ勝利しても勝算がある。

今回の大統領選の運命は、開票完了に時間がかかるラストベルトの結果によって分かれるとみられる。このうち、ペンシルバニアは6日到着分までの郵便投票を認めるため、開票が完全に終わるには週末まで待たなければならない。もしここで最後まで互角に展開する場合、最後の1票が開票されるまで待たなければ、勝負の結果が出ないと予想される。


兪載東 jarrett@donga.com