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ラスムセン「トランプ氏が逆転」、CNN「バイデン氏が12ポイントリード」

ラスムセン「トランプ氏が逆転」、CNN「バイデン氏が12ポイントリード」

Posted October. 30, 2020 09:00,   

Updated October. 30, 2020 09:00

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トランプ米大統領が特定の激戦州だけでなく全国単位の世論調査でも民主党大統領選候補のバイデン前副大統領に逆転したという調査結果が出た。しかし、バイデン氏が2桁差でリードしているという結果もあり、選挙終盤の「世論調査の両極化」が深刻だと指摘されている。

 

保守寄りの世論調査機関「ラスムセン」が25~27日、米国の有権者1500人を対象に行った調査で、トランプ氏は48%の支持率でバイデン氏(47%)を1ポイントリードした。誤差範囲内だが、この結果に注目する人が少なくない。ラスムセンの調査では、9月9~15日の調査でトランプ氏が1ポイント勝ち、その後の調査ではバイデン氏がリードして12ポイント差まで差を広げたが、選挙を目前にしてトランプ氏が再び逆転したのだ。ラスムセンは、政治世論調査会社「トラファルガー・グループ」と共に2016年の大統領選でトランプ氏の当選を予測し、正確な予測で有名になった。

一方、多くの世論調査会社は、依然としてバイデン氏が全国支持率で大幅にトランプ氏をリードしていると見ている。米CNN、英エコノミスト・英世論調査会社YouGovが、それぞれラスムセンとほぼ同じ時期に実施した調査では、バイデン氏がトランプ氏に各12ポイント、11ポイント差でリードした。

このような世論調査の両極化は会社ごとに標本の大きさと構成が異なることに起因するとみられる。米アリゾナ州立大学のクリストス・マクリディス教授は、共和党所属選挙分析専門家ジョナサン・ヤクボスキ氏と28日、政治メディア「ザ・ヒル」に共同寄稿した「世論調査を信じるな、トランプ氏が勝利する」で、△調査時の質問のトーン、 △標本地域と人口特性などの変数、△調査時のニュースの影響など3つの理由を挙げ、現在の世論調査の数値が不正確な可能性もあると主張した。

マクリディス氏は、特に有権者の17%が支持候補を明らかにしないというラスムセンの結果に触れ、トランプ氏の隠れた支持層「シャイトランプ」が少なくないと強調した。支持候補を明らかにしない回答者が多い理由に、社会的に望ましい答えをしようとする傾向だったり、世論調査に対する不信のため調査に応じない人が多いことを挙げた。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com