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中国、台湾狙って極超音速滑空ミサイルを実戦配備

中国、台湾狙って極超音速滑空ミサイルを実戦配備

Posted October. 19, 2020 07:46,   

Updated October. 19, 2020 07:51

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両岸関係が悪化する中、中国が台湾に向かって極超音速滑空ミサイル「東風(DF)17」を実戦配備した。ジョン・ハイテン統合参謀本部副議長が「現在、迎撃する方法はない」と評価する最新式兵器なので、中国と台湾の戦争勃発の可能性が高まるのではないか懸念されている。

18日、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストは、「中国軍がマッハ10の速度を出すことができる『東風17』を台湾と向かい合う南東部福建省に配備した」と報じた。このミサイルは、昨年10月の国慶節の軍事パレードで初めて公開され、全世界のどこでも1時間内で攻撃が可能だ。14日、中国の習近平国家主席が軍部隊を訪れて「徹底した戦争準備」を指示したわずか数日後に中国軍が最新式ミサイルを実戦配備したことから、中国の強硬な態度がうかがえる。

極超音速兵器は大気圏内で音速の5倍、すなわちマッハ5(時速6120キロ)以上のスピードを出す兵器を意味する。これより2倍はやい「東風17」は、中国の首都北京から米国の首都ワシントンまで約1万1000キロを2時間内に飛んで行くことができる。このため、軍事専門家の間で、「米のミサイル防衛システム(MD)」を無力化できるという評価を受けている。ハイテン氏は昨年の承認公聴会で、「対応策を探しているが、現在の技術では迎撃する方法がない」と威力を認めた。

台湾は、インドや米国などとの協力を強化し、中国と対抗する考えを示している。17日、インド紙インディア・トゥデイによると、台湾の呉釗燮外相は最近のインタビューで、台湾を数回「国家(country)」と称し、米国、インド、日本などとの協力を強調した。呉氏は、「中国と台湾は別」とし、「台湾とインドが関係を発展させることは重要なことだ。インドが台湾を国家と認定することを望む」と述べた。

中国の駐インド大使館は抗議声明を通じて、「インドのメディアが台湾の独立を擁護している。『一つの中国』の原則に反し、中国を挑発した」と反発した。


金祺容 kky@donga.com