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スリラー映画に初挑戦のシン・ミンア、「私の体の肉片のような作品」

スリラー映画に初挑戦のシン・ミンア、「私の体の肉片のような作品」

Posted September. 21, 2020 08:34,   

Updated September. 21, 2020 08:34

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化粧気のない素顔に水に濡れて無造作に束ねた髪をして、唇の微細な震えまでをとらえる屋内プールの明るい照明の下に立つことは、女優には容易なことではない。女優・シン・ミナ(36)が23日公開する映画「ディーバ」で、デビュー以来最も破格的な姿を披露する。ディーバは、世界的なダイビングスター「イヨン」(シン・ミナ)が親友のダイビング選手「スジン」(イ・ユヨン)の成功に向けた欲望を目撃したことで、隠された狂気を噴出するというミステリースリラーだ。「私の愛、私の花嫁」以来6年ぶりにスクリーンに復帰したシン・ミナを、17日オンラインで会った。

「最初は『この映画が世の中に出てくることができるだろうか』という疑問符があった。女性二人が導いていく商業映画であるうえ、素材さえ不慣れなダイビングだった。イヨンの感情がきちんと表現されなければ、何も残らないような気がして、さらに集中して愛着を持つようになった。私の『肉』のような作品だ」

彼女は公開日付が決まったという話を聞いて、「『いよいよ世の中の光を見るんだな』という考えで嬉しかった」と語った。

イヨンが世界的なダイビング選手であるだけに、シン・ミナはダイビング姿勢や姿がぎこちなく見えないように、4ヶ月近くも地上と水中訓練を並行した。高所恐怖症を乗り越えて、直接ジャンプするシーンまで撮った。

「世界的なダイビング選手という感じを最大限観客に与えてこそ、共感を損なわないだろうと考えた。直接10メートルの高さの飛び込み台に上がって撮影した。最初は、撮影どころか立っているのも難しいほどだったが、後には飛び込み台の上で楽におやつも食べた。『私って本当に相当変わったね』と思った」

ダイビングの実力と同じくらい重要だったのは、イヨンの渦巻く感情表現だ。トップの座を守らなければならないという強迫と完璧主義、スジンへの罪悪感などをイヨンの顔とジェスチャーに盛り込まなければならなかった。

「事実は、具体的な経験はなかった。ただ、演技者という私の状況をイヨンの状況に代入させた。演技者も絶えず評価されて比較される職業であり、この世界ですべて絶えず競う。そのような点をイヨンに溶かして入れようと努めた」

しかし、彼女は、「どんな世界でも、嫉妬と羨望よりも共感、同志愛がもっと重要だと思う」と付け加えた。

「僕の彼女は九尾狐」「私の愛、私の花嫁」などのロマンチックコメディで愛を受けた彼女に、今回の映画は初のスリラー物だ。

「『ロマンスコメディ』はあまりやっていないのに、人々はロマンスコメディキャラクターとして私を覚えていらっしゃる。やったことがないので、大衆が新鮮に感じることができる役割であれば何でもやりたい。観客が私を『様々な顔を持つ俳優』として覚えていただきたい」


金哉希 jetti@donga.com