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トランプ氏「気候変動と山火事は無関係」、バイデン氏「トランプ氏は気候放火犯」

トランプ氏「気候変動と山火事は無関係」、バイデン氏「トランプ氏は気候放火犯」

Posted September. 16, 2020 08:07,   

Updated September. 16, 2020 08:07

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米西部で被害が拡大している大規模な山火事の原因と責任をめぐって、トランプ米大統領と民主党大統領選候補のバイデン氏が衝突した。山火事の原因が気候変動という分析をトランプ氏が否定すると、バイデン氏はトランプ氏を「気候放火犯」と激しく非難した。

トランプ氏は14日(現地時間)、カリフォルニア州サクラメントを訪れ、山火事の状況報告を受けた。カリフォルニア州自然資源局長のウェイド・クロウフット氏はこの席で、今夏のデスヴァレーの気温が摂氏54.4度、ロサンゼルスは48.4度まで上がったことを指摘し、「気候変動が山火事の原因の1つ」と説明した。また、「科学が鍵だ。科学を無視すれば、カリフォルニアを守ることはできないだろう」と主張した。

  

しかし、トランプ氏はこの話が終わるや否や「次第に涼しくなる。見ていろ」と述べた。クロウフット氏が、「科学があなたの意見に同意すると良いだろう」と言うと、トランプ氏は「科学が分かっているとは思えない」と述べた。気候変動を科学的に説明できず、山火事の原因と見ることもできないということだ。これまでトランプ氏は、山火事が州政府の森林管理の失敗のためだと批判してきた。偶然にも山火事の被害が大きな西部カリフォルニア、オレゴン、ワシントン州は民主党の票田だ。

これに対して、バイデン氏は激しく批判した。同日デラウェア州で演説し、トランプ氏を「気候放火犯だ」と主張した。「トランプ氏にあと4年やらせたら、どれだけの郊外が山火事で燃えるだろうか」とし、「トランプ氏が気候変動を否定したことが、このような山火事や記録的な洪水、ハリケーンを招いたのではないか。トランプ氏が再選すれば、このような地獄のようなことが増え、もっと深刻になり、致命的になるだろう」と主張した。バイデン氏は主要公約の1つに気候変動対策を掲げている。

米国では夏から西部で同時多発的に発生した山火事で現在までに35人が死亡し、数千人が避難した。野生動物の被害や財産被害も急増している。ゴールデンゲートブリッジ付近が真っ赤になり、灰と煙で周辺地域に被害が出ている。全米省庁合同火災センター(NIFC)によると、現在まで12州で発生した約100件の山火事で、韓国の面積の約5分の1に相当する520万エーカー(約2万1043平方キロメートル)が被害を受けた。特にカリフォルニア州では現在までに310万エーカーが燃え、歴代の記録を超えた。

 

米紙ワシントン・ポストは同日、「西部海岸を襲った山火事が大統領選の争点になった」とし、両陣営が山火事をキャンペーンの機会に活用することを模索していると伝えた。トランプ氏の選挙対策チームは、現職大統領の立場で災害対策と被害支援をカードに掲げ、バイデン氏の選挙対策チームは、トランプ氏の危機対応不足の問題を集中的に攻撃できる機会と見ている。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com