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1500年前の新羅王族、祭祀料理としてイルカを使った

1500年前の新羅王族、祭祀料理としてイルカを使った

Posted September. 08, 2020 09:00,   

Updated September. 08, 2020 09:00

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1500年前の新羅時代、王族が祭祀に使った料理の種類が初めて明らかになった。貝や魚はもちろん、ウニや料理が難しいフグ、イルカまでもが祭祀料理に使われていたことが分かった。

国立中央博物館は、日本帝国が発掘した慶北慶州(キョンブク・キョンジュ)の瑞鳳塚(ソボンチョン)を、2016年から2017年にかけて再発掘し、新たに明らかになった事実を盛り込んだ報告書を7日発刊した。報告書によると、瑞鳳塚の再発掘の過程で、墓の護石の周辺に大きな壺を置いて墓の主人に料理を捧げた祭祀の跡が見つかった。

発見された祭祀用壺は計27個で、北墳(北墓)に10個、南墳(南墓)に13個、境界があいまいなものが4個だ。これらの壺から計7700点の動物の死骸が確認され、このうち貝類は1883点、魚類は5700点と大半だった。

ユニークなことは、海の哺乳類であるイルカ、爬虫類のクサガメやウニが確認されたことだ。神経毒を除去しなければ食べにくいフグも見つかった。このような祭祀文化は、日本植民地時代の調査だけでなく、「三国史記」と「三国遺事」などの歴史記録にも出ていない。また、ニシンや鰤の骨が多数確認されたことを考慮すると、瑞鳳塚の南墳が秋に完成した可能性が高いことが分かった。

国立中央博物館・考古歴史部のキム・デファン学芸研究士は、「今回確認された動物の死骸は、新羅の墓の祭祀だけでなく、当時の人々の食生活を知らせる資料だ」とし、「新羅王族がクジラ、フグ、ウニなど多彩な食生活を楽しんだことを生き生きと見せている」と説明した。

慶州瑞鳳塚は、慶州大陵苑(テルングワン)一帯の新羅王族のお墓の一つで、西暦500年ごろに作られており、二つの封墳が並んでいる双墳だ。先に作られた北墳は1926年、南墳は1929年にそれぞれ発掘された。

瑞鳳塚は金冠をはじめ、黄金の装身具や副葬品が多数発見された。しかし、日本の発掘団は報告書を刊行しなかった。国立中央博物館が2014年、瑞鳳塚出土品の報告書を刊行し、2016年と2017年に再発掘を進めて、北墳の直径が日本が調査した36.3メートルより大きい46.7メートルであることを明らかにした。


金民 kimmin@donga.com