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フォーチュンの「世界トップ企業500」に中国企業124社がランクイン、初めて米国を上回った

フォーチュンの「世界トップ企業500」に中国企業124社がランクイン、初めて米国を上回った

Posted August. 12, 2020 08:34,   

Updated August. 12, 2020 08:34

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1990年から「世界トップ企業500」を発表してきた米経済専門メディア・フォーチュンのランキングにおいて、中国企業数が史上初めて米国企業を上回った。

フォーチュンは、10日(現地時間)発表した2019年売上高基準の世界トップ企業500のランキングに、中国と香港企業が124社含まれ、米国(121社)を上回ったと明らかにした。台湾までを含めた汎中国企業は133社に達する。中国は1990年の初の順位発表当時、一社も含まれなかった。世界貿易機関(WHO)に加盟後の2003年も11社にとどまったが、その後数字を早めに伸ばして米国を抜いた。

中国は、世界トップ10企業にも国営石油会社・シノペック、中国国家電力網公司、中国石油天然ガスグループ(CNPC)の3社を布陣させ、2社(ウォルマート、アマゾン)に過ぎない米国を上回った。ただ、売上高基準で世界最大企業は、米国の流通恐竜ウォルマートだった。5位はロイヤル・ダッチ・シェル(オランダ)、6位はアラムコ(サウジアラビア)、7位はフォルクスワーゲン(ドイツ)、8位はブリティッシュ・ペトロリアム(英国)、10位はトヨタ(日本)が10位以内に入った。

今回の結果を巡って、米中貿易戦争や新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の発祥地などの理由で、米国内で「中国への依存度を減らすべきだ」という主張が高まっているが、米企業が中国という巨大市場から簡単に離れないことを示しているという解釈も出ている。米ワシントンのシンクタンク・戦略国際問題研究所(CSIS)のスコット・ケネディ・アナリストは、「中国の消費者が、世界産業の方向性を決める役割が大きくなるだろう」と診断した。ただ、中国企業の規模が米国を抜いたとは言えない。世界トップ企業500の売上高総額を比較した時、中国は全体の25%を占めて、米国(30%)より低かった。今回世界トップ企業500に名を連ねた中国企業の68%が、政府支援を受ける国営企業ということも見逃せない。

今回リストに含まれた韓国企業は14社で、昨年より2社減った。三星(サムスン)電子は19位につき、昨年の15位より4ランク下がった。フォーチュンは、ランク下落の理由としてメモリ半導体の低迷、ファーウェイとのスマートフォン競争の激化などを取り上げた。フォーチュンの世界トップ企業500において50位内に入った韓国企業は、昨年に続いて三星電子が唯一だった。現代(ヒョンデ)自は昨年より10ランク上がって84位を記録し、SK(株)は24ランク下がって97位となった。そのほか、LG電子(207位)、起亜(キア)自動車(229位)、ハンファ(277位)、現代モービス(385位)などが名を連ねた。

世界上位500企業のうち、女性最高経営責任者(CEO)は38人、黒人CEOは4人にとどまった。500位企業の内、最初の女性CEOは1972年、当時米ワシントンポスト(WP)のキャサリン・グラハムCEOだった。それから48年が過ぎたが、女性CEOの割合は依然全体の10%未満に過ぎなかったと、CNNは指摘した。


任寶美 bom@donga.com