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国民をさらに絶望させる野党の無気力と怠惰

国民をさらに絶望させる野党の無気力と怠惰

Posted August. 01, 2020 08:50,   

Updated August. 13, 2020 14:13

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政府は31日、予定になかった緊急閣僚会議を開き、与党「共に民主党」単独で通過させた住宅賃貸借保護法を決定し、官報に掲載して公布した。わずか4日で国会法司委の上程と本会議の通過、法施行まで強行したのだ。過去の権威主義政権時代にも見られなかった与党の立法暴走に野党「未来統合党」は手をこまねいて見ている状態だ。

 

176議席の巨大与党の国会無視の振る舞いにブレーキをかけることができない少数政党の限界を否定することはできない。国会法上、案件調停委員会の構成やフィリバスター(無制限討論)でも、巨大与党の議席数でいつでも中断させることができる。しかし、そのような状況が野党の無気力な対応の弁解にはなれない。政府が31日、緊急閣僚会議まで開いて、問題の住宅賃貸借保護法を決定したにもかかわらず、未来統合党は対策会議すら開かなかった。

 

与党が常任委や本会議場で一方的に法案処理を強行する時、野党議員は投票に参加しないと言って退場するだけだった。最後まで現場で発言し、法案の問題点を問い質す意気込みを見せることができなかった。

不動産価格の暴騰で世論が悪化すると、与党はその責任が先の保守政権にあるという論理を展開し、捜査機関である検察と警察の政権隷属化が懸念される検警捜査権調整案を権力機関の改革として大々的に広報している。そのような宣伝攻勢が続いているにもかかわらず、野党には論理的に批判し、国民を説得する切実な姿が見られない。権力型不正に拡大する問題が起こっているが、食らいつく努力もない。

数的劣勢に臆してただ手をこまねいて見ていては、野党の存在意義を自ら否定する振る舞いと言わざるを得ない。過去の「恐竜政党」の惰性から抜け出せず、世論が与党の失政に背を向けたことによる反射利益にただ依存する野党には未来がない。院内外の様々な空間で激しく追及し、国民と意思疎通しなければならない。議席数の限界云々する言い訳は、もはや通用しない。過去、今の野党よりも議席数が少なかった野党が政局を主導したことも多い。