リーグ再開のＮＢＡ、初戦は「キング」対昨季ＭＶＰの対決

新型コロナウィルス感染症の影響で３月に中断された米プロバスケットボール（ＮＢＡ）の２０１９～２０２０シーズンが４ヵ月ぶりに再開される。「キング」レブロン・ジェームズ（３６＝ロサンゼルス・レイカーズ）が再開初日から地域ライバルのロサンゼルス・クリッパーズとの試合に出場し、ファンの関心が高まっている。

現在、ウェスタン・カンファレンス１、２位のレイカーズ（４９勝１４敗）とクリッパーズ（４４勝２０敗）の試合は「カンファレンスファイナルの前哨戦」として注目を集めている。レイカーズにジェームズがいるとすれば、クリッパーズには昨季にトロント・ラプターズをＮＢＡファイナル優勝に導き、ファイナルのＭＶＰに選出されたカワイ・レナード（２９）がいる。現在の順位はレイカーズが首位だが、米ＥＳＰＮが最近、１６人の専門家を対象に実施したウェスタン・カンファレンス優勝チーム予測のアンケートで、クリッパーズ（９票）がレイカーズを抜いて多数の支持を獲得した。イースタン・カンファレンス優勝チームにはヤニス・アデトクンボ（２６）率いるミルウォーキー・バックスが圧倒的な支持（１３票）を獲得した。

残りシーズンに参加するチームは、全３０チームのうちプレーオフ（ＰＯ）進出が可能な２２チーム（ウェスタン１３＋イースタン９）だ。参加チームはホームとアウェーの区別なく、米フロリダ州オーランドにあるディズニーランドに設置されたワールドスポーツ・コンプレックスの３つのコートで、無観客でチーム当り８試合ずつを実施し、ＰＯは来月１８日に開始される。レイカーズは８試合で３試合を勝てば自力で１位を決めることができる。

リーグ中断中に徹底した管理でベストコンディションに仕上げたジェームズは２７日、オーランド・マジックとの練習試合で２０得点７アシストを記録し、ウォームアップを終えた。ジェームズはソーシャルメディア（ＳＮＳ）で、「自分の前にいる者は潰してやる。昨季のリベンジは現在進行形だ」、「２３番（自身の背番号）フライトの離陸許可、あなたが待ちかねていた、愛するバスケット」とのコメントを相次いで投稿し、リーグ再開に闘魂を燃やした。レイカーズは、昨季に１０位だった。

今季の個人賞は再開後のリーグに参加できなくなったチームを考慮し、リーグ中断までの記録で決まる。レギュラーシーズンＭＶＰはアデトクンボの２年連続受賞が有力視されている中、今季全体の得点ランキング１位（試合当り平均３４．４点）のジェームズ・ハーデン（ヒューストン・ロケッツ）とジェームズも受賞候補に取り沙汰されている。


兪載泳 elegant@donga.com