Go to contents

ニューヨーク・タイムズがデジタル拠点を香港からソウルに移転へ、

ニューヨーク・タイムズがデジタル拠点を香港からソウルに移転へ、

Posted July. 16, 2020 09:14,   

Updated July. 16, 2020 09:14

한국어

米有力紙ニューヨーク・タイムズが香港に拠点を置くデジタルニュース部門を来年ソウルに移転する方針を明らかにした。中国が「香港国家安全維持法」を導入したことで香港内の自由な言論活動に制約が多くなり、ジャーナリズムが侵害される懸念も強まったというのが理由だ。

同紙は14日、ウェブサイトを通じて、「香港は数十年間、アジアにおける英語圏メディアの中心地だったが、国家安全維持法で香港の展望が不確実になった」とし、「一部職員が就労許可証の取得で困難に直面し、さらなる運営拠点が必要となった」と移転の理由を明らかにした。1日から施行された香港国家安全維持法は、国家の安全を害する恐れがある報道を禁止しており、検閲が強化されるという観測が流れている。

ソウルに移る人員は香港事務所の全職員の約3分の1。同紙の移転先としては、バンコク、シンガポール、東京も検討された。韓国が外国企業への待遇や報道の独立的、アジアの主要ニュースに果たす中心的な役割などから、ソウルが選ばれたという。ただし、取材や紙媒体新聞関連の職員は香港に残り、アジア版英字新聞「インターナショナル・ニューヨーク・タイムズ」は継続して発行される。このための広告およびマーケティング職員も香港に残る。


キム・イェユン記者 yeah@donga.com