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誤審対策も良いけど…KBOが8月から2軍試合でロボット審判導入へ

誤審対策も良いけど…KBOが8月から2軍試合でロボット審判導入へ

Posted June. 05, 2020 09:44,   

Updated June. 05, 2020 09:44

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KBOリーグ開幕4日後の5月8日、韓国野球委員会(KBO)は1日前にハンファ対SKの試合を担当した審判組全員(5人)をヒューチャーズリーグ(2部)に降格させた。試合後にハンファのイ・ヨンギュは正式に審判のストライクとボールの判定の一貫性に問題があると疑問を示し、KBOが異例の速さで対応したのだ。

それから1ヵ月が過ぎたが、大きく変わったことはない。判定に疑問の声が上がる度にKBOは審判員たちを2軍に送って来た。しかし選手や監督は、依然として判定に首をかしげる場面が多い。ファンも審判を信頼していない。審判員が「公共の敵」と見做されているのだ。

しかし、もしかしたら今こそ審判員には、試練の最後の時期なのかもしれない。ロボット審判が導入される時代が目前に迫ってきたからだ。

早ければ8月にヒューチャーズリーグ(2軍)試合からロボット審判が導入される。KBO関係者は4日、「ロボット審判関係の企業を選定してシステム構築に着手した」とし、「8月からLG2軍の本拠地である利川(イチョン)球場とNC2軍本拠地の馬山(マサン)球場に関連機材を設置してテスト運用する計画だ」と明らかにした。同関係者は、さらに「今年のヒューチャーズリーグの約20試合でロボット審判を運用してから、来年の同リーグ全試合で適用する予定だ」とも話した。

ロボット審判は、さらに厳密に言うと「自動ストライク・ボール判定システム」だ。メカニズムは簡単だ。球場に設置されたカメラやレーダーが投手が投げたボールの軌跡を追い、ボールかストライクかをジャッジする。この情報は、ホームプレートに立っている人間の審判員に伝えられる。ワイヤレスイヤホンで情報を聞いた人間審判は、ストライクかボールかを叫ぶ。主審固有の領域だったストライクとボールのジャッジをロボットが肩代わりするのだ。

最大のメリットは判定の一貫性を保つことができることだ。これまでは審判員によってストライクゾーンが異なり、同じ審判員が一つの試合でジャッジがブレることがあった。ロボット審判が導入されれば、疑問の判定と、それを取り巻く応酬は大きく減る見通しだ。

ロボット審判の導入は、逆らえない大きな流れとなっている。米メジャーリーグは昨年、独立リーグのアトランティックリーグでロボット審判をテストした。今年はマイナーリーグのシングルAから導入し、上位リーグへの適用を漸次拡大していく方針だが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で一時的に中断している状態だ。しかしメジャーリーグは、向こう5年以内ロボット審判を導入することで審判協会と合意している。

ファンは、ロボット審判の導入には大多数が支持しているが、異を唱える声も出ている。斗山(トゥサン)のキム・テヒョン監督は最近、「誤審はあってはならないことだし、改善していくべきだが、審判も人間である以上失敗もあり得ることだ。個人的にロボット審判の導入には反対だ」と話した。


李憲宰 uni@donga.com