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現代自がハンファキューセルとエネルギー同盟、車の使用済みバッテリーで家庭・電力用ESSを開発

現代自がハンファキューセルとエネルギー同盟、車の使用済みバッテリーで家庭・電力用ESSを開発

Posted June. 01, 2020 08:15,   

Updated June. 01, 2020 08:15

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現代(ヒョンデ)自動車グループとハンファキューセルが、電気自動車のバッテリーをリサイクルしたエネルギー貯蔵装置(ESS)の開発に一緒に乗り出すことにした。

現代自グループは先月29日、ソウル中区(チュング)のハンファグループの社屋で、池永朝(チ・ヨンジョ)現代自社長、金熙喆(キム・ヒチョル)ハンファキューセル社長が「太陽光連携ESS共同開発と事業協力」のための業務協約(MOU)を交わしたと、31日明らかにした。両社は、現代自動車グループの電気自動車に使われたバッテリーをリサイクルして、家庭用や電力用ESSを共同開発し、太陽光基盤ESS新事業の共同発掘などに乗り出す。

今回のMOUにより、現代自グループは捨てられる電気自動車のバッテリーを環境にやさしく解決できるようになったし、ハンファキューセルはESS価格を引き下げたことで、電気自動車の廃バッテリーを安定的に受給できるようになった。電気自動車のバッテリーは、通常、500回ほど充電を繰り返せば、性能が新製品の70〜80%に落ち、自動車メーカーが保証する1回充電あたりの最大移動距離を満たすことができない。電気自動車のバッテリーとしては使い続けることができないが、大量の電力を貯蔵するESS用としては使うことができる。ハンファキューセルの太陽光技術と組み合わせることで、環境に配慮した再生可能エネルギーの裾野を広げることもできる。

両社は、電気自動車のバッテリーをリサイクルした太陽光基盤のESSを開発して価格を下げ、早期普及に拍車をかける計画だ。ESSには、電気自動車のようなリチウムイオン電池を使うが、高価なので、初期構築に多くの費用がかかる。ブルームバーグニューエネルギーファイナンスは、2040年に世界ESS市場は、2017年より128倍増の379GWh(ギガワットアワー)に達すると予想するなど、ESSの安定普及基盤を用意することが、世界市場を先取りするために不可欠な要因として挙げられる。これは約14万世帯が1年間使用できる電力量だ。現代自グループは、今回のハンファキューセルとの協力だけでなく、韓国水力原子力、OCIなどのESS関連企業とも継続的に協力しながら、電気自動車のバッテリーをリサイクルしたESS事業を強化する方針だ。

現代自グループは最近、様々な業種の企業と新事業を模索している。昨年10月は、現代自動車グループが保有している車両関連データを外部の開発者に公開、共有する「現代デベロッパース」をオープンし、バス、トラックなどの商用車を作る企業には水素燃料電池を共有して、水素商用車の普及にも積極的に乗り出している。鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自グループ首席副会長も、企業規模や分野とは関係なく、様々な経営者に会ってコラボレーションを模索していることが分かった。


徐亨錫 skytree08@donga.com