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集団感染の危険、放置された一部教会…緊張を緩めてはならない

集団感染の危険、放置された一部教会…緊張を緩めてはならない

Posted March. 17, 2020 08:05,   

Updated March. 17, 2020 08:05

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教会での集団感染がまたも起こった。京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)のある教会で、16日までに牧師や信徒など46人に新型コロナウイルスの感染が確認された。首都圏ではソウル九老区(クロク)のコールセンター関連の感染者129人に続く2番目の規模の集団感染だ。教会は普段約30坪の小さな空間で信徒100人余りが密集して礼拝を行い、当局の自制要請にもかかわらず、1日と8日にも礼拝を行ったという。

16日の新型コロナウイルスの新たな感染者は74人と減少傾向にあるが、教会や遊興店など小規模な集団感染の「穴」は散在している。多くの教会が、集団感染を避けるためにオンライン礼拝を行っているが、一部では教会での礼拝に固執する教会があった。ソウル九老区のコールセンターで陽性反応が出た感染者が京畿道富川(キョンギド・プチョン)のある教会の礼拝に行き、16日までにその教会で15人の感染が確認された。

ネットカフェやカラオケなど青少年が好んで利用する大衆利用施設、密閉の空間で多くの人が踊るクラブも集団感染が懸念される空間だ。このような場所に集まる若者は感染をあまり心配しないムードだが、本人は症状がなかったり軽症であった場合でも、家族や地域社会にウイルスを伝播することが懸念される。様々な問題があるにもかかわらず小中高の始業式を先送りにする理由も、学校が集団感染の温床になる可能性があるためだ。

海外の状況も急激に悪化し、入国者管理対策の補強も急がれた。政府は16日、すべての欧州からの入国者に特別入国手続きを踏むよう措置を下したが、実効性を考えると、これ以上の措置を実施してもやり過ぎではない。韓国よりも遅れて新型コロナウイルスの感染が拡大している欧州と米国では、緊張を緩めることなくウイルスを封じ込める政策を行っている。例えば米疾病対策センター(CDC)は、「今後8週間、50人以上が集まるイベントは中止する」ことを勧告した。国民に2ヵ月間、日常生活に支障があることを警告したのだ。自発的な隔離をいつまでどのようにしなければならないのか、韓国政府もより断固とした精巧なメッセージを出す必要がある。

 

多くの人が。家族や隣人、共同体に被害を与えるのではないかと心配して、感染しないように様々な不便に耐えている。3週間に渡って人との接触を避け、疲労感が小さくないが、首都圏での感染拡大を阻止するには今月末までは緊張を緩めてはならないと専門家たちは助言する。大邱(テグ)市民は、自発的に外部との交流を断ち、比較的早期に拡散を遮断した。大韓民国全体が大邱市民のように覚悟と節制力を発揮し、この難関を共に克服しなければならない。