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「安全資産」の金と債券までも価格暴落

Posted March. 14, 2020 08:02,   

Updated March. 14, 2020 08:02

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新型コロナウイルス感染症(COVID19)拡散の恐怖が金融市場を襲い、安全資産とされる金と債券で売る傾向が現れている。実物と金融の複合危機に対する不安心理が高まり、投資資産を選ばず売り飛ばして現金化に乗り出す様子だ。

12日(現地時間)、米ニューヨーク商品取引所で4月渡しの金は、前日より1オンス(1オンスは約31.1グラム)当たり3.2%下がった1オンス=1590.30ドルで取引を終えた。13日のKRXの金市場でも、1キロの金現物の1グラム当たりの価格は、終値基準で前日より1グラム=1464ウォン(2.29%)下がった1グラム=6万2275ウォンを記録した。12日、4月渡しのウエスト・テキサス・インターミディエ(WTI)も4.5%下落するなど、商品市場全体で投げ売りの現象が現れている。

危険資産である株式市場と安全資産である金価格は、逆に動くのが一般的と言える。株価と金価格が同時に下がる異例の現象が現れるのは、COVID19の拡散によるグローバル景気低迷に対して、これといった対策がないという判断からとみられる。ニューヨークタイムズ(NYT)は、「ウォールストリートで何か変なことが起きている。株式だけを投げ売りしているのではない」と伝えた。CNBCも、「不確実性は現在、パニックに移った」と評価した。

債券金利も高騰(債券価格は下落)して、株式や債券安、ウォン安が同時に進む「トリプル安」現象まで現れている。13日午前、ソウル債券市場で国債3年物の金利は年1.157%にまで上昇した。9日、0.998%にまで金利が下がったこととは相反する流れだ

一部の社債は、20%を超える金利で取引された。9月18日の満期を控えた斗山(トゥサン)重工業の社債は、18.29%(終値基準)まで上がったことが分かった。同じ格付けの一般的な債権が3.45〓3.5%で取引されていることに比べれば、かなり高い水準だ。

チェ・ソクウォンSK証券リサーチセンター長は、「高い社債金利は、投資家の不安感が如実に反映されたものだ」とし、「脱原発問題とCOVID19などの影響は、該当企業の資金調達力に影響を与えると判断したようだ」と分析した。


金東爀 hack@donga.com