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新型コロナ、ヒト細胞との結合力はSARSの1000倍

新型コロナ、ヒト細胞との結合力はSARSの1000倍

Posted February. 28, 2020 08:02,   

Updated February. 28, 2020 08:03

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新型コロナウイルス感染症(COVID19)がヒト免疫不全ウイルス(HIV)と同様の変異を持っており、人間の細胞に結合する能力がSARS(重症急性呼吸器症候群)の最大1000倍に達するという研究結果が出た。COVID19が、SARSより感染性が最大で1000倍高いかもしれないという意味だ。

中国天津南開大学の阮吉壽教授の研究チームは、COVID19の遺伝子地図(ゲノム)の塩基配列を分析した結果、SARSには存在しないが、HIVやエボラと同様の突然変異の遺伝子の組み合わせを発見したと発表した。この研究結果は、中国科学アカデミーが運営する研究論文の事前公開プラットフォーム(Chinarxiv.org)に公開されたと、香港のサウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)が27日報じた。

研究チームによると、SARSは人の細胞表面に存在するACE2と呼ばれる受容体のタンパク質と結合することで人体に浸透する。しかし、ACE2タンパク質は、健康な人体にはほとんど存在しないため、SARSは全世界で8000人が感染することで終了したと、SCMPは伝えた。

しかし、研究チームは、COVID19の突然変異は、HIVやエボラのように伝染性が強いウイルスと同様の方法で人体に侵入すると発表した。これらのウイルスは、SARSと違って、スパイク蛋白質のフックを切って、その場に一般細胞と結合できるように支援するプリン酵素が働くようにする。この方法は、人体浸透方法でACE2タンパク質だけを目標としないので、SARSより100〜1000倍も伝染力が高いことが分かった。

研究チームは、インジナビル、ボセプレビルなどのプリン酵素を狙う治療薬が、人体からCOVID19のウイルス複製を防ぐのに効果的だと予想した。


チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com