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発達遅れや学力低下のコロナ世代に集中的支援を

発達遅れや学力低下のコロナ世代に集中的支援を

Posted January. 25, 2023 08:47,   

Updated January. 25, 2023 08:47

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新型コロナの流行は、乳幼児の発達遅れや小中高校生の学力低下など教育界にも大きな課題を残した。マスクを着用してオンライン授業を受けた、いわゆる「コロナ世代」が誕生し、彼らに対する集中的な支援が必要だという指摘が出ている。

コロナ禍による学力低下は、国家水準の学力テストで明確に現れた。教育部が昨年6月に発表した2021年の国による学力テストの結果、新型コロナの大流行が始まった2020年に高校に入学した当時高校2年生たちは、国語や数学、英語など全科目でそれぞれ基礎学力不足が増えた。特に数学は、基礎学力不足の割合が2019年の9.0%から2021年は14.2%に急増した。

コロナ禍での学力低下は、2年間続いたオンライン授業の影響が大きい。韓国教育課程評価院が最近公開した「コロナ禍の中での中高生の数学教育の実態および改善策作り」と題した報告書によると、全国の数学教師827人中86.4%(715人)は「オンライン授業は有効ではない」と答えた。ソウルの高校の教師のク某氏は「保護者が生業によって家を空けたり教育に関心を持ちにくい生徒たちは、オンライン授業において集中力が落ちた」と話した。

幼稚園児や児童生徒は、マスク着用により言語と社会性の発達遅れの現象が現れた。大田(テジョン)B小学校教師のユン某氏は、「コロナ禍の中で入学する児童生徒たちは、ハングルの発音が正確ではなく、書き取りも苦手だ」と伝えた。友達と親しくなる方法が分からなくて、困っている子供も多くなっている。2020年に入学した今年小学4年生は、マスクをつけずに学校に通った経験そのものがない。

教育当局は、「コロナ世代」の児童生徒たちのために基礎学力をめぐる支援を拡大する計画だ。ソウル市教育庁は、今年から小6と中3を対象に、基礎学力の保障を満たす学期を運営することにした。淑明(スクミョン)女子大学教育学科のソン・ギチャン名誉教授は、「学習支援も重要だが、学校で児童生徒たちが団体活動等を通じて友人たちと関わり、社会性を育てられるよう支援する必要がある」と助言した。


チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com