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「ヒジャブ不審死」、イラン元大統領の娘もデモに参加して逮捕

「ヒジャブ不審死」、イラン元大統領の娘もデモに参加して逮捕

Posted September. 29, 2022 09:00,   

Updated September. 29, 2022 09:00

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ヒジャブを正しく着用しなかったという理由で警察に逮捕された後、不審な死を遂げたイラン人女性マーサ・アミニさん(22)の事件を機に、12日間行われている抗議デモに元大統領の娘まで参加して逮捕された。

タイムズ・オブ・イスラエルとロイター通信は27日、イラン当局が女性活動家で、国会議員を務めたファエゼ・ハシェミさん(59・写真)を逮捕したと伝えた。ロイターによると、イラン国営メディアは、「ファエゼさんがデモを扇動した疑いで、テヘラン東部地域で逮捕された」と明らかにした。しかし、具体的な逮捕の理由などには触れなかった。

ファエゼさんは、1989年から97年までイラン大統領を二度務めたアリ・アクバル・ハシェミ・ラフサンジャニ氏(1934~2017)の娘。ラフサンジャニ氏は89年、イラン最高指導者のハメネイ師の擁立に大きな役割を果たした。ファエゼさんは、これまでソーシャルメディアを通じて人権問題などを批判し、イラン政府と衝突してきた。核合意復活交渉が真っ最中だった今年7月には、イラン政府がイスラム革命防衛隊(IRGC)を外国テロ組織リストから削除するよう米国に求めると、「国益に反する」と批判し、起訴された。ファエゼさんが今回のデモに同調したことで逮捕されたという観測が流れている。

イランの内外で抗議デモを支持する声は続いている。米国で活動するイラン出身のジャーナリストで人権活動家のマシー・アリネジャドさんは同日、ロイターに、「ヒジャブは単に小さな布切れではなく、ベルリンの壁のようなもの」とし、「今回の抗議デモを機に女性たちがこれを壊すことができれば、イスラム共和国を崩す大きな転換点(ティッピングポイント)になるだろう」と強調した。


姜聲煇 yolo@donga.com