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韓銀が来月中0.5%利上げを示唆、韓米金利差の拡大を懸念

韓銀が来月中0.5%利上げを示唆、韓米金利差の拡大を懸念

Posted September. 23, 2022 08:55,   

Updated September. 23, 2022 08:55

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韓国銀行の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は、来月の金融通貨委員会で、「ビッグステップ」(基準金利の0.5%引き上げ)に踏み切る可能性を示唆した。米国の基準金利が3回連続の「ジャイアントステップ」(0.75%引き上げ)で韓国基準金利より高くなり、韓国銀行は資本流出を防ぐために、韓米基準金利の差を縮めることに乗り出さなければならないためだ。

李総裁は22日、ソウル中区明洞(チュング・ミョンドン)の銀行会館で開かれた非常マクロ経済金融会議の直後に、「(既存の)0.25%引き上げの基調はまだ有効か」という記者団の質問に対し、「0.25%引き上げの前提条件が大きく変わった」と述べた。氏は、「数ヶ月間差し上げたフォワード・ガイダンス(事前予告指針)には、前提条件があった」とし、「フォワード・ガイダンス以降の最も大きな変化は、米連邦準備制度(FRB)の最終金利に対する市場の期待が、今日明け方にジェローム・パウエルFRB議長が話したように、4.0%以上に大幅に高まった」と説明した。さらに、「韓銀は4.0%で安定しないかと期待したが、期待が大きく変わった」と話した。

李総裁は今まで、「前提条件に大きな変化がない限り、年末までに0.25%ずつ金利引き上げの基調を継続する」と事前予告をしてきた。しかし、米国の今後の金利引き上げが急激に進むものと予想され、韓銀も基準金利の0.5%引き上げを考慮できるという意向を示したのだ。それと共に李総裁は、「金融通貨委員らと、前提条件の変化が成長の流れや外国為替市場などに及ぼす影響を綿密に検討し、基準金利の引き上げ幅と時期などを決める」と話した。

同日、ウォン相場が1ドル=1400ウォン台を突破すると、基準金利引き上げの際、為替相場を考慮するという発言も出た。李総裁は、「為替相場が物価にどのように影響を与え、これを抑えるためにどのような政策を取るべきかが、(韓銀の)大きな義務だ」と説明した。ウォン安ドル高は輸入品価格を引き上げ、結局消費者物価の上昇につながることになる。

米基準金利の上段基準で2.5%と同じだった韓米の基準金利は、米国の3度目のジャイアントステップで0.75%差に広がった。金利の格差が広がれば、資本流出が激しくなり、ウォン安がさらに進む恐れがある。漢陽(ハンヤン)大学経済学部のハ・ジュンギョン教授は、「米国は今後も、高い水準の金利引き上げに踏み切るだろう」とし、「金利差が1.0%以上広がれば、市場が不安になる可能性が高く、韓銀も金利引き上げの基調を強化するほかはない」と説明した。


パク・サンジュン記者 speakup@donga.com