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ソウル市内の雨どいはタバコの吸殻などゴミがいっぱい

ソウル市内の雨どいはタバコの吸殻などゴミがいっぱい

Posted August. 15, 2022 08:55,   

Updated August. 15, 2022 08:55

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「夏は下水道の匂いがひどくて、雨どいを覆っておくしかありません」

ソウル西大門区新村(ソデムング・シンチョン)で韓国料理店を経営しているA氏(40)は、14日、このように話した。A氏の飲食店前の道路沿いの雨水ますは、ゴム板で覆われ、雨水が抜け出せない状態だった。A氏は、「先週大雨が激しかったことは知っているが、この町はあまり影響がなく、そのまま覆っておいた」と話した。

最近、ソウルなど中部地方に記録的な大雨で浸水被害が相次いだが、依然として排水口の役割をする雨水ますが、きちんと管理されていないことが分かった。専門家らは、雨水ますだけきちんと管理しても、道路浸水の被害を相当減らすことができると指摘している。

14日、東亜(トンア)日報の取材チームが、ソウル江南(カンナム)と瑞草(ソチョ)、鍾路(チョンノ)、新村などの市内の繁華街を調べた結果、多くの雨水ますがゴミで塞がっていたり、蓋で覆っているため、本来の機能を果たしていないことが分かった。鐘路区鐘閣(チョンガク)駅近くの飲食店街の雨水ますは、タバコの吸殻やタバコの箱など、さまざまなゴミでいっぱいだった。延世(ヨンセ)大学社会環境システム工学科の趙元喆(チョ・ウォンチョル)名誉教授は、「タバコの吸殻などのゴミが、下水溝の中のメタンガスおよび湿気と結合すれば化学反応が起きて絡み合い、結局、排水を防ぐことになる」と話した。

常習浸水地域を中心に、雨水ますの数を増やさなければならないという指摘も出ている。取材チームが浸水被害の大きかったソウル瑞草区一帯を見て回ると、芸術の殿堂から地下鉄2号線の瑞草駅までの約1.3キロ区間に、片方の道路基準で設置された雨水ますは計38ヵ所だった。平均間隔は約34メートルである。

環境部は、雨水ますの間隔を10〜30メートルと定め、常習浸水地域の場合、10メートル未満の間隔で設置できるよう定めている。趙教授は、「水がよく溜まる地域は、雨水ます10個余りを数メートル間隔で設置するのも被害を防ぐための良い方法だ」と強調した。


チョ・ウンヒョン記者 yesbro@donga.com