Go to contents

尹政府100日の混乱と墜落、外見だけ変えては収拾できない

尹政府100日の混乱と墜落、外見だけ変えては収拾できない

Posted August. 15, 2022 08:56,   

Updated August. 15, 2022 08:56

한국어

尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府が明後日、発足100日を迎える。尹大統領は今日の8・15光復節の祝辞と17日の就任100日記者会見を通じて、国政動力の回復に向けた対国民メッセージを出す計画だ。20%台に下がった国政支持率を回復し、心機一転の反転カードを模索しているのだ。しかし、与党内は依然としてざわついている。与党「国民の力」の李俊錫(イ・ジュンソク)前代表は、尹大統領とその周辺の「尹核関(尹大統領側の核心関係者)」の行動を批判し、「リーダーシップの危機」を強調した。

大統領就任100日は、政権初期の改革の成果を評価し、第2段階の実行課題を点検する契機にならなければならないが、現政府は各種の刷新策を天秤にかけ、事実上原点から新たな出発について悩まなければならない状況だ。尹政府は、龍山(ヨンサン)大統領室時代の開幕と6・1地方選挙の圧勝などで勢い良く出発したが、短い春の日はすでに忘れられ、凄惨な墜落と混乱の連続となった。政府要職の検察偏重人事や大統領室の私的採用論議、与党内の権力闘争と大統領のメール問題、中途半端な政策推進と国民の反発、与党議員の妄言まで。100日の祝いどころか反省文から書かなければならない。

 

第一の責任は、政界の外から来て準備のできていない座に就いた尹大統領にある。この100日間、「以前の政府とは違う」というスローガンだけで、国民が肌で感じるより良い暮らしの変化はなかった。国民との意思疎通に意欲を見せた官邸入りの際の問答だが、粗削りな発言で、責任転嫁の機会にしたのが代表的だ。このような国民の失望と怒りは、歴代最短の支持率墜落となってあらわれた。

新たな国政運営のメッセージが、光復節の祝辞と100日会見を通じて出されるだろうが、与党を見ていると現在の危機をまともに診断しているのか疑問を抱かせる。大統領から参謀まで考えと姿勢が変わらなければならないという声が多いが、まだ精神的パニック状態から抜け出せていないムードだ。どこにも抜本的な変化の兆しが見られない。一部の人的刷新と組織改編で補佐人を補強するというが、顔だけ変えてもうまくいかない。

13日の李氏の記者会見は、よどみない弁舌と鬱憤に満ちた態度で、新政権100日を4日後に控えて「灰をまくのか」と疑われ、与党内の共感を得ることは難しいだろう。しかし、李氏の現政権与党に対する問題提起、特に熱狂的支持層に対するファンサービスではなく、保守の底辺を広げる政治の変化と健全な党と政府の関係に対する注文は傾聴に値する。危機の固着か再跳躍かの岐路に立たされた与党は、いかなる苦言にも謙虚に耳を傾けなければならない。