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「写真の写りが良いように雨が降れば…」水害惨状を見て言えるのか

「写真の写りが良いように雨が降れば…」水害惨状を見て言えるのか

Posted August. 13, 2022 09:15,   

Updated August. 13, 2022 09:15

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与党「国民の力」の金成願(キム・ソンウォン)議員が12日、水害現場で、「正直に言うと雨が降ってほしい。写真写りが良いように」と話した。数日前の記録的な豪雨で泥水に浸ったソウル銅雀区舎堂洞(トンジャクク・サダンドン)のある市場でのことだ。水害復旧支援のために訪れ、このように話したのだ。水害被害に頻繁に見舞われる京畿道東豆川(キョンギド・トンドゥチョン)と漣川(ヨンチョン)が選挙区の与党の当選2回議員の認識レベルがこの程度なのか嘆かわしい。

水害現場では茫然自失した商人らが、ため息をついて濡れた商品の泥を拭っていたという。このような悲惨な現場で、想像もできない発言を堂々としたのだ。「正直に言うと」という発言で、災害現場を議院活動の広報写真を撮る場所という程度に考えていることが露呈したのではないか。

当時の状況を見ると、実に呆れる。金氏が問題の発言をすると、権性東(クォン・ソンドン)院内代表は空を見上げ、「雨は降らないほうがいい」と独り言のように言った。京畿道抱川(ポチョン)・加平(カピョン)が選挙区の崔春植(チェ・チュンシク)議員は、「私の地域は昭陽江(ソヤンガン)ダムだけ溢れなければいい」と話した。同地域の党協委員長の羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)元議員は長い挨拶をした。ある商人が、「道を防いで何をしているのか」と抗議する一幕もあった。 

115年ぶりの記録的な豪雨で12人が死亡し、7人が行方不明になった。住宅と商店が3800棟も浸水した。半地下住宅で発達障害者を含む家族3人が死亡したというニュースに国民皆が衝撃を受けている。金氏は「ひざまずいて謝罪する」と述べ、国会予算決算特別委員会の党幹事を辞任すると言った。この程度で済むことではない。曖昧に表面的な懲戒で終わっては、怒った民心に油を注ぐ結果になるだろう。この程度の認識を持つ人に与党議員の資格があるのか。これだから国会議員でなく「国害議員」と言われるのだ。党除名措置まで含め一罰百戒が必要だ。

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が「在宅指揮」論議に包まれたのに続き、大統領室は新林洞(シルリムドン)半地下水害現場を訪れた大統領をカードニュースで広報し、批判を受けた。ただでさえ国政支持率が20%台に落ち、新政府の危機管理能力が試されている状況だ。「金氏がジョークで言ったようだ」と大したことではないように説明した朱豪英(チュ・ホヨン)非常対策委員長も、深く反省しなければならない。