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韓国版「ペーパー・ハウス」が24日Netflix配信開始、伝統仮面で権力層を風刺

韓国版「ペーパー・ハウス」が24日Netflix配信開始、伝統仮面で権力層を風刺

Posted June. 23, 2022 09:08,   

Updated June. 23, 2022 09:08

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韓国版「ペーパー・ハウス(紙の家)」は、スペインの原作ドラマを越えることができるだろうか。2017年から2021年にかけて放送されたスペインのネットフリックスドラマ「ペーパー・ハウス」のファンなら、24日に公開されるネットフリックスの韓国ドラマ「ペーパー・ハウス:共同経済区域」に関心を持つに値する。原作は、スペイン造幣局から24億ユーロ(約3兆2600億ウォン)を盗もうとする武装強盗の話で、大きな人気を集めた。ソウル江南区(カンナムグ)にあるCOEXで22日に開かれた製作発表会で、俳優たちと製作陣は、「南北分断のような韓国的要素を入れて、原作と差別化した」と話した。

同日の発表会には、俳優のユ・ジテ、キム・ユンジン、パク・ヘス、チョン・ジョンソ、イ・ウォンジョンをはじめ、キム・ホンソン監督、作家のリュ・ヨンジェが参加した。ドラマの背景は、南北が往来する共同経済区域内の造幣局。ここで4兆ウォンを盗もうとする強盗と、彼らを阻止しようとする南北対応チームの頭脳戦を描いた。ユ・ジテは、人質強盗劇を計画した天才教授として出てくる。パク・ヘスが強盗団のトップであるベルリン役を演じ、チョン・ジョンソやイ・ウォンジョン、キム・ジフンはそれぞれ異なる能力を持つ強盗を演じた。キム・ユンジンとキム・ソンオは南北交渉代表に、パク・ミョンフンは人質に取られた造幣局長をそれぞれ演じる。

原作と最も差別化される点は、南北分断の状況。キム監督は、共同経済区域の背景について、「この程度の大規模な犯罪状況が起きるのが、現実的に可能なのかという思慮が大きかった。南北分断の設定を持ってくれば、近未来に起こる可能性もあると考えた」と述べた。リュ作家は、「南北分断を扱った作品は多いが、ハイスト(商店・銀行強盗)のジャンルで、南北強盗が共に金を盗み、南北警察が力を合わせて彼らを捕まえる話はなかった。このような状況は、我々に起こり得ることだ」と述べた。

韓国版のペーパー・ハウスで、強盗たちはハフェタル(伝統の仮面)をかぶる。原作では、強盗たちがスペイン画家・サルバドール・ダリの顔の仮面をかぶった。パク・ヘスは、「スペインの原作ではダリの仮面を通じて自由を表現したとすれば、韓国版ではハフェタルを通じて権力層に対する風刺を込めようとした」と話した。チョン・ジョンソは、「にっこり笑っているハフェタルが滑稽に感じられ、一方では奇怪だった」と話した。

ペーパー・ハウスが、ネットフリックスの最大興行作「イカゲーム」に匹敵するかも関心事だ。キム監督は、「イカゲームのおかげで、我々がここに座っているようだ。韓国コンテンツが世界で良い成績を収めたおかげで、良い作品を作るチャンスが来た」と話した。リュ作家は、「スペインの原作がパエリアなら、私たちはチャーハンだ。スペインで始まった巨大な祭りが、韓国で再び開かれると考えてほしい」と付け加えた。


金哉希 jetti@donga.com