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来週にも北朝鮮に実務接触打診へ、コロナ防疫支援で尹政府

来週にも北朝鮮に実務接触打診へ、コロナ防疫支援で尹政府

Posted May. 16, 2022 09:02,   

Updated May. 16, 2022 09:02

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北朝鮮の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が新型コロナウイルスワクチンを支援する意向を明らかにしたのに続き、米国も北朝鮮のワクチン支援に対する支持を表明した。政府は早ければ今週、北朝鮮への新型コロナウイルス感染防止対策支援を話し合う実務接触を南北チャンネルを通じて打診する方針だという。

米国務省は13日(現地時間)、北朝鮮の新型コロナウイルスの感染拡大にともなうワクチン支援に関数する東亜(トンア)日報の質問に、「北朝鮮内の感染拡大を防ぐためのワクチン支援だけでなく、北朝鮮内の脆弱階層に対する人道支援を支持する」と明らかにした。また、ワクチンを共同調達する国際的な枠組み「COVAX(コバックス)ファシリティー」に、ほぼ米国が寄付した数十億回分のファイザー製ワクチンが供給されている」とし、「COVAXがワクチンを北朝鮮に分配することを支持する」と述べた。

ただし、国務省関係者は、「現在、米国は、北朝鮮にワクチンを支援する計画はない」とし、北朝鮮に対する直接の支援に対してはひとまず距離を置いた。北朝鮮がワクチンの支援を受けるために、韓国政府との実務接触やCOVAXとの対話に乗り出さなければならないということを強調したのだ。

主要7ヵ国(G7)の外相らも14日、共同声明で、国連安全保障理事会が対北制裁決議案に関連する品目の例外を承認したことについて、「新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、北朝鮮に対する人道支援のための制裁免除を速かに承認したことを歓迎する」と述べた。

北朝鮮に対する新型コロナウイルスの感染防止対策支援をめぐる政府の議論は、13日に任命された権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官が総括するものとみられる。政府関係者は、「まず統一部が南北連絡事務所の通信線を通じて感染防止対策支援の意向を明らかにし、実務接触を要請する電話通知文を北朝鮮に送る方式になるだろう」と伝えた。


申圭鎭 newjin@donga.com