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アイエス東西、カナダのバッテリーリサイクル社に持分投資

アイエス東西、カナダのバッテリーリサイクル社に持分投資

Posted January. 26, 2022 08:36,   

Updated January. 26, 2022 08:36

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中堅建設会社のアイエス東西(トンソ)が、バッテリーリサイクル市場に本格的に参入する。これを通じて、バッテリーリサイクル事業をESG(環境、社会、支配構造)経営の中核事業に育てていくという戦略だ。

同社は25日、カナダのバッテリーリサイクル企業「リチオン(Lithion)」の株式を5%以上確保したと、明らかにした。これを受け、リチオンが保有している技術の国内事業の独占権を確保し、世界市場にも一緒に進出することになった。リチオンは、リチウムイオンバッテリーの再生で世界最高水準の技術を持つ会社と評価されている。使用済みバッテリーを破壊する際に、粉塵や廃水が出ないようにする環境にやさしい湿式工法を使い、ESG分野でも競争力を持っている。

アイエス東西は、2019年にインソンENTの子会社であるインソンモーターズを買収し、昨年TMC(タウンマイニングカンパニー)に投資するなど、バッテリーリサイクル事業に積極的に乗り出している。インソンモーターズは、韓国最大手の自動車リサイクルメーカーで、使用済みバッテリーの回収や解体、保管などの技術や特許を保有している。TMCは、バッテリーの生産過程で出るスクラップをバッテリーの材料として再利用する技術と特許を取得した会社だ。

アイエス東西は今後、約3000億ウォンを投資し、韓国にリチオン技術を採用した使用済みバッテリーの処理施設を今年中に着工する計画だ。完成すれば、年間使用済みバッテリー約7500トン(電気自動車約1万5000台分)を処理できる。また、リチオンの湿式技術を採用して、年間1万5000トン規模のバッテリーの原材料を処理できる工場を追加で増設する計画だ。

アイエス東西の関係者は、「今回の投資で、使用済みバッテリーの回収や破砕、リサイクルにつながるバッテリーリサイクル産業のバリューチェーンを備えて、競争力を確保した」とし、「韓国の二次電池リサイクル市場を、環境にやさしい新技術で先導したい」と明らかにした。


李새샘 iamsam@donga.com