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北朝鮮の貨物列車が中国丹東入り、2年ぶりに中朝貿易再開か

北朝鮮の貨物列車が中国丹東入り、2年ぶりに中朝貿易再開か

Posted January. 17, 2022 08:50,   

Updated January. 17, 2022 08:50

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北朝鮮の貨物列車が16日、鴨緑江(アプロクカン)を渡って新義州(シンウィジュ)と向かい合う中国遼寧省丹東(タントン)に到着した。北朝鮮の貨物列車が中国に入ったのは2020年8月以来1年4ヵ月ぶり。2020年1月に北朝鮮が新型コロナウイルスの感染拡大防止を理由に中朝国境を全面閉鎖して2年ぶりに、中朝貿易が本格的に再開されると見通されている。

16日、丹東地域の複数の実業家によると、北朝鮮の貨物列車は同日午前9時10分頃(現地時間)、北朝鮮と中国をつなぐ鉄橋「中朝友誼橋」を渡り、丹東に入った。昨年11月に列車2両を試験運行した時とは違って、今回は10両以上の列車が丹東駅に入ったという。この貨物列車は、中国で医薬品や生活必需品などを積んで17日に北朝鮮に戻る見通しだ。

現地消息筋は、「17日からは毎日10~20両の貨物列車が、北朝鮮と中国を往来するという話がある」と伝えた。中朝国境を全面開放する段階ではないが、貨物列車の運行を増やして中朝貿易が再開されるようだ。

北朝鮮は2020年1月、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために中朝国境を閉鎖し、旅客列車の運行をまず停止した。同年8月には断続的だった貨物列車の運行まで完全に停止した。

韓国政府は、中朝貿易再開の動きに注目し、その意味を分析している。政府関係者は16日、「中朝間の国境地域の貿易再開準備は今月初めに終わったと見る」とし、「時期をめぐって両国が神経戦を行い、今回動いたとみられる」と話した。

韓国国家戦略研究院の申範澈(シン・ボンチョル)外交安保センター長は、「経済難に直面した北朝鮮が、2月の故金正日(キム・ジョンイル)総書記生誕80年、4月の故金日成(キム・イルソン)主席生誕110年を控え、必要な最小限の物資を手に入れるために中国と貿易を再開したとみられる」とし、「北京冬季五輪を機に、人的交流も徐々に開始する可能性がある」と分析した。北朝鮮と中国は昨年下半期から陸路貿易再開に向けた実務協議を行ってきたという。


崔智善 aurinko@donga.com