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南太平洋トンガで海底噴火、日本でも「津波警報」

南太平洋トンガで海底噴火、日本でも「津波警報」

Posted January. 17, 2022 08:51,   

Updated January. 17, 2022 08:51

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15日、南太平洋のトンガ諸島で発生した海底火山の噴火の影響で、16日、日本で5年ぶりに津波警報が発表された。米国、ニュージーランド、カナダなど太平洋の近隣国家でも津波注意報が出された。

共同通信などによると、日本気象庁は16日午前0時15分、南西部の一部の島で最大で3メートルの津波が予想されるとし、津波警報を発表した。日本で津波警報が出されるのは、2016年11月に福島県沖合にマグニチュード7.4の地震が発生して以来。同日の警報で8つの県で約23万人に避難指示が出された。

日本気象庁は同日、北海道から沖縄までの太平洋沿岸地域で1メートル以内の津波が観測されたと明らかにした。津波警報は午前11時20分に岩手県を最後に全て解除され、津波注意報に切り替えられた。午後2時頃には津波注意報も全て解除された。

今回の津波で、鹿児島県奄美市で100歳の女性が津波警報を聞いて避難中に転倒して頭をけがしたが、命に別条はなかった。高知県室戸市や三重県の沿岸では小型船舶の一部が転覆したり沈没したりするなど被害が確認された。三重県鳥羽市ではカキの養殖いかだ約500台が沖に流され、一部が破損するなどの被害が発生した。

日本では15、16日の2日間、大学入学共通テストが行われていた。津波警報によって試験が中止された岩手県の一部地域では、試験を受けることができなかった195人に対して再試験が考慮されているという。

AP通信によると、15日にトンガで発生した海底火山噴火の様子は衛星写真でも捉えられた。写真には太平洋の海上で巨大なきのこ雲が立ち上がる様子がうかがえる。火山爆発で発生した轟音は1700キロ以上離れたニュージーランドでも聞こえたという。ニュージーランドのアーダーン首相は同日、記者会見で、「火山灰が19キロの高さまで降り積もり、トンガに軍偵察機を派遣できなかった」とし、17日にも偵察機や補給機、海軍艦艇を派遣できることを願うと明らかにした。


東京=パク・ヒョンジュン特派員 イム・ボミ記者 lovesong@donga.com · bom@donga.com