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風の吹く日

Posted November. 27, 2021 08:34,   

Updated November. 27, 2021 08:34

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「感応」とは、ある対象に会った結果、私たちの心が変化することを意味する。「そう、会えば変わるだろう」と思うけど、詩ではそう簡単ではない。詩は感応を魔法のようにすごい力として見るためだ。詩人は、完全に自分一人では詩を作ることができない。今日会った他人、言葉、場面、さらには通り過ぎる風さえ、詩人を揺るがす。揺るがして、何かを変化させる。感応する者ゆえに、詩人は初めて詩人になる。

この詩を見ると、「感応」が何かがよく分かる。詩人は、いくつかの枯れた実と古い葉を眺めている。ただ目で会っただけだ。触ってもいないし、所有もしていない。しかし、外部のものを目に収めながら、詩人はそれに感応する。深く感応した末に、詩人は実となり、また古い葉は詩人となる。

やっとの思いでぶら下がってすぐに落ちる実が、自分と同じだと思う。風に吹かれながらぎりぎりくっついている葉っぱは、まるで私たちの人生のようだと思う。詩人はそれらを理解しながら、自分自身を理解するようになる。さあ、これが人間と葉っぱの感応だ。このような感応は、なぜ魔法のようなのか。詩人は打者から自分自身を見て、自分自身の中で他者を見ながらさらに大きくなるからだ。彼の精神は上昇して広がる。この詩の終わりを見よ。詩人は、葉っぱのようにみすぼらしい自分の人生を愛するようになった。この詩を読み終えた瞬間、心に何かがぴくっとしただろうか。まさにそれだ。それがまさに「感応」だ。

文学評論家