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三星、韓国とテキサスをつなぐ「システム半導体ベルト」を構築

三星、韓国とテキサスをつなぐ「システム半導体ベルト」を構築

Posted November. 25, 2021 08:44,   

Updated November. 25, 2021 08:44

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三星(サムスン)電子が米国の新規ファウンドリー工場立地を確定し、韓国(京畿道龍仁市、華城市、平沢市)と米国(テキサス州オースティン市)を結ぶシステム半導体ベルトの構築が完成段階に入った。2024年以降、グローバルシステム半導体の覇権をめぐって、三星電子と台湾TSMC、米インテルが熾烈な真剣勝負を繰り広げる見通しだ。

業界では、今回の投資で、三星電子が米バイデン政府のグローバル半導体供給網再編の中核として位置づけられ、韓国がグローバル半導体研究開発(R&D)のハブに跳躍するきっかけになるという見通しが出ている。米国での雇用創出だけでなく、韓国のR&Dや生産部門の付加価値も高まり、韓国内の高級雇用創出に貢献するものと見ている。

三星電子は、テイラー市の新規ファウンドリー工場を、「超微細工程システム半導体」の生産基盤にする計画だ。来年着工し、2024年下半期(7~12月)に量産に入る。現在、グローバルファウンドリー市場トップの台湾TSMCも、120億ドル(約14兆ウォン)をかけて、アリゾナ州に2024年の完成を目標に、新規ファウンドリー工場を建設している。最近、ファウンドリー市場への再進出を宣言したインテルも、2024年までに200億ドル(約24兆ウォン)を投じてアリゾナ州に2つの半導体工場を建設する。

市場調査機関の台湾トレンドフォースによると、今年第2四半期(4~6月)基準の世界ファウンドリー市場シェアは、台湾TSMC(52.9%)が三星電子(17.3%)を大きくリードする。しかし、2024年以降の世界市場の勢力図は、北米市場で半導体取引先をどれだけ誘致できるかにかかっているというのが、業界の見方だ。これを受け、三星電子とTSMC、インテルとの競争が激しく展開される見通しだ。

三星電子は、3ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)以下の超微細工程で技術力優位を武器に顧客企業を増やし、TSMCとのシェア格差を縮めるという戦略だ。北米生産基地を中心に十分な生産力を確保し、韓国を中心にR&D水準を高めるのが中心課題だ。

三星電子の目標は、2030年までにシステム半導体の世界トップに立つことだ。このため、各事業所に散在していた半導体部門の研究員を、京畿道華城市(キョンギド・ファソンシ)のR&Dセンター部品研究棟(DSR)に集め、先端工程技術の開発に全力を傾けている。


林賢錫 lhs@donga.com