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ソン・キム米特別代表、「北朝鮮との接触の試み継続、制裁も維持」

ソン・キム米特別代表、「北朝鮮との接触の試み継続、制裁も維持」

Posted October. 20, 2021 08:51,   

Updated October. 20, 2021 08:51

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米国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表が今週末に訪韓し、韓国側と終戦宣言の議論を続けると明らかにした。同時に北朝鮮に対する制裁の維持、人権擁護の必要性も言及し、連日ミサイル発射示威を続けている北朝鮮を圧迫した。

キム氏は18日(現地時間)、魯圭悳(ノ・ギュドク)韓半島平和交渉本部長と米ワシントン国務省庁舎で会った後、取材陣に「終戦宣言について話し合った。週の後半にソウルでこの問題とその他の関心事について議論を続けることを待ち望んでいる」と明らかにした。また、「目に見える成果を出すために北朝鮮との外交を追求し、北朝鮮との対話再開に向けた接触の試みを続ける」と述べた。米国は、北朝鮮に対して敵対的な意図はなく、条件のない対話再開に開かれているという従来の立場も繰り返し強調した。

 

キム氏と席を共にした魯氏は、「今日の協議の多くの部分は、終戦宣言に関する深い議論に割かれた。韓国の終戦宣言構想に対する米国側の理解が深まったと考える」と話した。

ただしキム氏は、「私たちは国連安保理決議を履行する責任がある」とし、対北朝鮮制裁を維持する意向も明確にした。特に、人権に焦点をあてているバイデン米政権の政策基調に合わせ、北朝鮮住民のための人権擁護も続け、日本人拉致問題の解決も要求すると明らかにした。

2人は19日にワシントンで、日本外務省の船越健裕アジア大洋州局長と韓米日3者協議を行う。3者協議は先月中旬に東京で開かれ、1ヵ月ぶりに再開される。韓米両国の協議も、先月30日のインドネシア・ジャカルタ会合以来20日ぶり。

 

連鎖会合が行われ、一部では近く南北、米朝対話の再開の突破口が設けられるのではないかという観測が流れている。しかし、協議の状況に詳しい消息筋は、「北朝鮮が応じていないので、もう少し見守る必要がある」とし、過度な楽観論を警戒した。特に、19日(韓国時間)の北朝鮮の弾道ミサイル発射で、バイデン政権内の強硬派の立場が強化される可能性が排除できないことも、このような見方に重きを与える。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com