Go to contents

大統領府、「通信連絡線の復旧が南北関係改善の第1段階」

大統領府、「通信連絡線の復旧が南北関係改善の第1段階」

Posted September. 28, 2021 08:24,   

Updated September. 28, 2021 08:24

한국어

大統領府は27日、北朝鮮との関係改善に向けて、北朝鮮が先月遮断した南北通信連絡線をまず復旧させなければならないと明らかにした。北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長が南北共同連絡事務所の再設置、首脳会談の開催に言及した状況で、通信連絡線の復旧を通じた南北間の意思疎通から始めるという先決条件を掲げたのだ。しかし、北朝鮮は同日午前、韓国側の通話の試みに応えなかった。

朴洙賢(パク・スヒョン)大統領国民疎通首席秘書官は同日、CBSラジオの番組で、「通信連絡線の復旧に対する北朝鮮の応答によって、北朝鮮の(南北関係改善の)意思を確認できるのではないか」とし、「統一部の提案により私たちの呼びかけに北朝鮮が応え、チャンネルを通じて各級で対話をし、そうして第1段階に進むことが南北関係改善に向けた最小限のシナリオだ」と述べた。朴氏は、与正氏が24、25日の2日間連続で出した立場文で、「敵視政策の撤回」、「相互尊重」などの条件を提示したことについて、「曖昧な表現であり、要求事項を過去のように具体的に提示するものではない」とし、「総合的に見て、北朝鮮が対話の余地を過去より能動的に示していると解釈する」と述べた。しかし、与正氏が提示した条件は、米国の戦略兵器の撤収、韓米合同軍事演習の中止、対北朝鮮制裁の解除などと直結するもので、ホワイトハウスと大統領府いずれも受け入れがたいという分析が出ている。

また朴氏は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が国連総会での演説で提案した終戦宣言について、「米国は前向きな反応を発信していると見ている」とし、「中国も良い反応だ」と話した。その一方で、「南北関係と米朝関係は関数の関係にある」とし、「南北関係の改善だけで性急に首脳会談を取り上げるのではなく、米朝関係などを慎重かつ綿密に見ている」と強調した。


パク・ヒョモク記者 シン・ジンウ記者 tree624@donga.com · niceshin@donga.com