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金与正氏、「終戦宣言は興味あるが、敵視政策の撤回が優先」

金与正氏、「終戦宣言は興味あるが、敵視政策の撤回が優先」

Posted September. 25, 2021 08:18,   

Updated September. 25, 2021 08:18

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北朝鮮が、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の終戦宣言の提案から2日後、「韓米の北朝鮮に対する敵視政策の撤回」を終戦宣言の推進条件に掲げた。北朝鮮は、在韓米軍および韓半島に展開した米国の戦略兵器の撤収や韓米合同軍事演習を敵視政策に含めた。全て韓米同盟に直結する事案だ。

北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長(写真)は24日、終戦宣言について、「終戦宣言は興味ある提案であり、良い発想」としながらも、「我々に対する二重基準と偏見、敵対視的政策と言動が続く中、終戦を宣言することは話にならない」と主張した。与正氏は、「北朝鮮に対する敵視政策の撤回」が終戦宣言の「先決条件」と強調した後、「南朝鮮(韓国)が敵対的でなければ、北南間で再び緊密な意思疎通を維持し、関係回復と発展の展望に関する建設的な議論をする用意がある」とも述べた。

与正氏の談話の7時間前の午前6時頃に、北朝鮮外務省の李泰成(リ・テソン)次官が米国について、「終戦を妨げる最大の障害物である米国による敵対視政策が残る限り、終戦宣言は虚像にすぎない」とし、「終戦宣言の採択は時期尚早」と主張した。特に、「悪辣な米国の敵対視政策」として「朝鮮半島(韓半島)と周辺で起動している米軍の武力や膨大な最新戦争資産、毎年行われる各種名目の戦争演習」を挙げた。

一方、文大統領は前日、国連総会の日程を終え、帰国の機内で行われた懇談会で、「終戦宣言は、在韓米軍の撤収や韓米同盟とは関係がない」と話した。

朴洙賢(パク・スヒョン)大統領国民疎通首席秘書官は、与正氏の談話についてYTNラジオ番組で「非常に意味があり、重みのあるものとして受け止めている」とし、「条件を付けたことは対話の扉が開かれているというメッセージ」と評価した。


パク・ヒョモク記者 tree624@donga.com