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50人感染の可楽市場で非感染商人500人に自主隔離の通知、商人たちの間で憤りの声

50人感染の可楽市場で非感染商人500人に自主隔離の通知、商人たちの間で憤りの声

Posted September. 17, 2021 08:41,   

Updated September. 17, 2021 08:41

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「ワクチン接種を完了してから1カ月が過ぎ、この6日間、毎日PCR検査を受けて陰性が出たのに、なぜ自主隔離しなければならないのですか」

ソウル松坡区可楽(ソンパグ・カラク)市場の中央青果で果物店を運営するAさんは13日午後、松坡区から「自主隔離対象者に分類され、22日まで外出しないように」という連絡を受けた。中央青果の従事者というのが自主隔離の理由だった。このため、Aさんは翌日未明、競りの日程を取り消さなければならなかった。商売ができなくなったAさんは、知り合いのスーパーの卸売職員に秋夕(チュソク=陰暦8月15日の節句)商売のために準備しておいた1000万ウォン分の果物を600万ウォンで処分した。Aさんは、「事前に話してもらっていたら、果物を買い入れることもなかったはずだ」と話した。

16日まで166人の新型コロナの感染者が発生した可楽市場内での集団感染の拡散を防ぐため、疾病管理庁は13日午後、感染者が集中している中央青果従事者全体を対象に自主隔離措置を取った。中央青果商人550人余りのうち、感染した50人余りを除いた残りの商人500人全員を対象に自主隔離するようにしたのだ。拡散傾向が深刻で散発的であるため、全面的な接触遮断は避けられないというのが防疫当局の判断だ。可楽市場は、コロナの拡散を考慮し、果物売場の場合、18日未明の競りまで市場を開くことにしたが、中央青果はこれより4日早い14日未明から運営が中止となった。

商人らは、秋夕を控え、持ち込んだ果物を処分できず、数十億ウォンの損害をこうむるものと見ている。チョン・インシル中央青果組合長は、「同じ建物を使う近くの青果売り場は営業を続けている」とし、「毎日更新されたコロナの陰性確認書がなければ市場出入りを禁止する程度に管理したが、自主隔離措置が下され困惑している」と話した。

商人たちの間では、可楽市場防疫を管理するソウル農水産食品公社の不十分な措置に対しても批判が出ている。可楽市場は、昨年11月(8人)と今年5月(143人)に集団感染が発生した。商人たちは5月と7月、公社側に非接触式体温計の設置を建議したが、受け入れられなかった。公社の関係者は、「体温計が盗難される恐れがあったため設置せず、商人たちに個別に訪問者の体温を確認するよう勧めた」と釈明した。


ユ・チェヨン記者 ycy@donga.com