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首都圏の感染者が過去最多、帰省ラッシュで全国的に広がる懸念が高まる

首都圏の感染者が過去最多、帰省ラッシュで全国的に広がる懸念が高まる

Posted September. 16, 2021 08:39,   

Updated September. 16, 2021 08:39

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新型コロナ禍の中で3度目の節句となる今回の秋夕(チュソク、陰暦8月15日の節句)を、防疫当局は拡大のヤマ場と見ている。昨年の秋夕や今年の旧正月連休後、家族会発の集団感染が出たように、帰省ラッシュが首都圏発流行の全国への拡大通路になりかねないという懸念が出ている。

新型コロナの感染者は、70日以上4桁を維持している。15日、首都圏とソウルの感染者はそれぞれ1656人と804人で、集計以来最も多い数となった。ソウルの1日の感染者が700人を超えたのは今回が初めてだ。中央事故収拾本部の孫映萊(ソン・ヨンレ)社会戦略班長は同日のブリーフィングで、「首都圏はいつ、どこでも感染しうる危険な状況だ」と述べた。学校、職場、室内スポーツ施設、カラオケルームなど、場所を問わず新規感染が起きている状況だ。

全体の地域社会感染者のうち、首都圏の割合は80.5%まで上がった。首都圏の割合は第4次流行初期の7月初めに80%を越えてから、8月初めは55%まで落ちた。それだけ非首都圏に拡散の勢いが移ったためだ。9月現在、非首都圏は再び安定傾向を見せているが、秋夕連休の大規模な人口移動が予告されており、緊張感が高まっている。今年初め、旧正月の連休直後も非首都圏感染者の割合は直前週に比べて8%増え、旧正月家族会の影響が職場内の集団感染につながった。

さらに、今回の秋夕には防疫措置も一部緩和される予定だ。17〜23日に首都圏でも接種を完了した4人を含めれば、8人まで家庭内の家族会合が可能だ。すでに6日から始まった「6人集合可能」の拡大だけでも、首都圏の拡散傾向に影響を与えたという分析が出ており、感染者はさらに増える可能性が高い。防疫当局は、大規模な集団感染がないのに、流行規模が拡大した背景として、最近の防疫措置の緩和を取り上げた。

防疫当局は、今回の秋夕の会合を自粛し、会っても会う時間を減らすよう呼びかけた。同日、韓国科学技術研究院(KIST)のシミュレーションの分析によると、会う時間が短いほど「新型コロナ」の感染リスクは下がった。同じ部屋で一人一人がマスクをつけずに一緒にいる状況を想定すれば、会合の時間が12時間の感染リスクが60%、4時間では35%だった。

周期的な換気の重要性も再び確認された。12時間会った時の感染リスクは、換気を全くしなかった時は78%、30分に1回ずつ行った時は60%へとそれぞれ減少した。今回の研究を行ったKISTのキム・チャンス博士は、「換気回数を減らしたり会合の時間を増やしたりすれば、新型コロナ感染のリスクがはるかに増加するということが計算を通じて確認できた」とし、「換気が難しい状況にあれば、マスクをつけた方がいい」と要請した。


キム・ソミン記者 somin@donga.com