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ウズベキスタン初のテコンドー金、「亡くなった韓国人監督に捧げる

ウズベキスタン初のテコンドー金、「亡くなった韓国人監督に捧げる

Posted July. 27, 2021 09:13,   

Updated July. 27, 2021 09:13

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25日、東京五輪テコンドー男子68キロ級1回戦で、イ・デフン(29)を制した勢いに乗って、ウズベキスタンに初のテコンドー金メダルをもたらしたウルグベク・ラシトフ(19)が、五輪を6週間後に控えて亡くなったズベキスタン・テコンドー代表チームの故キム・ジンヨンウ監督にメダルを捧げた。

キム氏は先月16日、ウズベキスタン・タシケント現地で起きた事故で41歳で死亡した。突然の事故で監督もなしに今回の五輪に出場しなければならなかったラシトフは、メダルを獲得した後の記者会見で、「自分だけでなく選手みんなが痛かった。この事件が私をさらに強くした。メダルを監督に捧げたい」と話した。

キム氏は2007年からインドネシア、中国、モロッコを経てウズベキスタン代表チームを指導してきた。昨年、新型コロナウイルスの感染症拡大で選手村が閉鎖されると、オンラインでのトレーニングを行っていたキム氏は、昨年6月から自宅をトレーニング場に改造した。給料ももらえず、自宅に引っ越した後、自費で選手たちをトレーニングさせた結果、ウズベキスタン史上最多となる4枚の五輪出場切符を手に入れた。

キム氏はフェイスブックに選手と一緒に撮った写真を掲載し、「ウズベキスタンの東京五輪初メダルを取ろう」と書き込んだ。国際大会でこれといった成績もない無名だったが、師匠の望みを超えて達成したラシトフ氏は「ウズベキスタンはテコンドーで五輪チャンピオンが出たことがない。まるで夢のようだ」と語った。


任寶美 bom@donga.com