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LGエネルギーソリューション、米ESS市場進出が本格化

LGエネルギーソリューション、米ESS市場進出が本格化

Posted June. 18, 2021 07:29,   

Updated June. 18, 2021 07:29

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LGエネルギーソリューションは最近、世界最大電力網エネルギー貯蔵装置(ESS)にバッテリーを供給したと発表した。昨年、北米市場の約20%に当たる電力網ESSを供給したことになる。北米市場は、グローバル電力網ESS市場の半分以上を占めるコア市場だ。

17日、LGエネルギーソリューションは、米発電会社ヴィストラがカリフォルニア・モントレー郡北東部のモスランディング地域で稼動している1.2GWh(ギガワット時)規模の電力網ESSにバッテリーの供給を終えたと明らかにした。ヴィストラは、老朽化した火力発電設備を再生エネルギーに取り替えるプロジェクトを進めている。

ヴィストラのモスランディングESSは、単一電力網ESS基準では世界最大規模だ。米カリフォルニア州の電力使用量が高いピーク時間帯に、約22万5000世帯が使用できる容量だ。LGエネルギーソリューションは、ESSバッテリー新製品「TR1300」ラックを供給した。既存のバッテリーは、バッテリーセルを集めた「パック」を出荷後、現場で組み立てなければならなかったが、TR1300は工場でパックを集めたラックで組み立てを終えた後に出荷し、設置時間と費用を減らすことができる。

ESSは、火力・太陽光・風力発電所などに使われる電力網用ESSと、商業用、住宅用、データセンター・情報技術(IT)施設などで使うバックアップ電源ソリューション(UPS)などに分けられる。市場調査会社SNEリサーチによると、昨年、北米地域の電力網ESS規模は計6.5GWhで、LGエネルギーソリューションの供給はこのうち18.4%に当たる。

米バイデン政府の再生可能エネルギーの拡大基調を受け、北米の電力網ESS市場規模は、2025年は55.3GWhまで成長するものと見られる。特に、米カリフォルニア州は昨年、大規模な停電に見舞われ、安定的な運営が可能なバッテリー基盤のESS設置の動きが広がっている。


ホン・ソクホ記者 will@donga.com