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文大統領、「訪米、ワクチン生産グローバル・ハブの契機に」

文大統領、「訪米、ワクチン生産グローバル・ハブの契機に」

Posted May. 18, 2021 08:06,   

Updated May. 18, 2021 08:06

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領が17日、米ワシントンで21日(現地時間)に開かれる韓米首脳会談と関連して、「今回の訪米をワクチン協力を強化し、ワクチン生産のグローバル・ハブ(拠点)に進む契機にする」と方針を打ち出した。文大統領が直接、韓米間の新型コロナウイルスワクチン協力と、これによる韓国のワクチン・ハブ化が首脳会談の主要議題であることを初めて明らかにしたのだ。

文大統領は同日、大統領府首席・補佐官会議で、「感染対策に万全を期し、ワクチン接種を支障なく行い、日常への回復の時期を少しでも操り上げるために最善を尽くす」とし、このように明らかにした。首脳会談を通じてワクチン供給問題を最大限解消し、安定した国政運営の踏み台にする狙いがある。

文大統領が明らかにしたワクチン生産のグローバル・ハブ構想と関連して、韓米は米製薬会社のワクチンを韓国で委託生産したり、技術移転を通じて直接生産する方式で韓米間ワクチン・パートナーシップを強化することを議論しているという。米製薬会社の立場では、世界第2位レベルの韓国のバイオ生産能力を活用してワクチン生産量を増やすことで収益を最大化でき、韓国政府は長期的な国内供給が保証できるので、両国に「ウィン・ウィン」になるという見方が多い。特に、安全保障面で米国は、同盟国である韓国を東アジアのワクチン・ハブとすることで、アジアなどで影響力を拡大する中国の「ワクチン外交」を牽制する効果を得ることができる。韓米首脳会談を前後して、米製薬会社モデルナの韓国内子会社の設立と委託生産の発表があるという観測も流れている。サムスンバイオロジクスがモデルナと委託生産を議論中であり、SKバイオサイエンスは米製薬会社ノババックスと技術移転生産を契約した。サムスンバイオロジクスとSKバイオサイエンスの最高経営責任者(CEO)が文大統領の訪米に合わせて米国を訪れる。

 

韓国政府は首脳会談で、今月と来月、国内で不足しているワクチンを米国から操り上げて供給を受ける韓米ワクチン・スワップの成功の可能性も完全に排除していない。政府関係者は、「政府がワクチン協力と関連して様々な努力をしているが、どのような成果が出てくるかは会談をしてこそ分かる」とし、「過度な期待は時期尚早だ」と話した。

 

一方、文大統領は同日、金富謙(キム・ブギョム)首相と初の週例会合を行った。文大統領は、不動産対策と関連して、多様な意見を聴いて熟考し、判断するものの、現場の混乱を防ぐために基本的な原則は早期に決定するよう注文した。


ファン・ヒョンジュン記者 パク・ヒョモク記者 constant25@donga.com · tree624@donga.com