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レスター・シティがFAカップ優勝、クラブ創設132での快挙

レスター・シティがFAカップ優勝、クラブ創設132での快挙

Posted May. 17, 2021 09:03,   

Updated May. 17, 2021 09:03

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イングランド・プレミアリーグ(EPL)のレスター・シティが、クラブ史上初となるイングランドサッカー協会(FA)カップ制覇を成し遂げた。

レスターは16日、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われた2020~2021シーズンFAカップ決勝で後半18分にユーリ・ティーレマンス(24)の決勝ゴールでチェルシーを1-0で下した。この試合の勝利でレスターは、1884年のクラブ創設以来137年ぶりにFAカップ優勝を果たした。レスターは1948~1949シーズンなど、これまで4回FAカップ決勝に進出したが、優勝には届かなかった。5度目の挑戦の末に目標を達成した。2015~2016シーズン、EPLでクラブを創設して132年目でギャンブラーが予想した優勝確率0.02%を裏切って、奇跡のようなEPL優勝を達成したレスターは、5年ぶりに「シンデレラストーリ」のシーズン2を実現した。

レスターは試合前から、元オーナーのビチャイ・スリバダナプラブハ会長(タイ)のために優勝を誓った。2010年にレスターを買収し、物心両面でクラブを支援したビチャイ氏だが、2018年に不意のヘリコプター墜落事故で死亡した。レスター選手たちは、ユニホームの裏にビチャイ氏の顔が印刷してFAカップ決勝に臨んだ。チームのFAカップ優勝が確定すると、ビチャイ氏の息子でクラブオーナーの座を受け継いだアイヤワット氏は涙を見せた。レスターの主将でGKのカスペパー・シュマイケルは、「選手たちはビチャイ会長と一緒にプレーする気持ちで試合に臨んだ」と話した。

レスターのブレンダン・ロジャーズ監督(48=アイルランド)も自身初のFAカップ優勝という感激を味わった。2008年にワトフォードで初めて監督に就任したロジャーズ氏は、スウォンジー・シティ(2010-2012年)、リバプール(2012-2015年)、セルティック(2016-2019年)で指揮官を務めたが、FAカップ優勝はなかった。しかし、2019年にレスター赴任後は堅守を武器にFAカップ優勝カップを獲得した。

ロジャーズ氏は、マンチェスター・ユナイテッドを27年間采配したアレックス・ファーガソン氏以来初めて、イングランドとスコットランドでFAカップを制覇した監督になった。ロジャーズ氏は、セルティック監督時代にリーグ優勝2回とリーグカップ優勝など計7回の優勝を経験した。ロジャーズ監督は、「クラブにとって今日は歴史的な日であり、選手たちがとても誇らしい、すべてのトロフィーは特別だが、特にチェルシーのような立派なチームを制して優勝したことに大きな満足を感じている」と話した。

EPL3位(勝ち点66)のレスターは、残り2試合の結果次第では2位マンU(勝ち点70)を上回り、2位でシーズンを終えることができる。EPL2位は、2015-2016シーズン以来の最高成績だ。4位チェルシーは、欧州チャンピオンズリーグ決勝に進出し、30日にEPL優勝チームを決めたマンチェスター・シティと優勝を争う。


キム・ジョンフン記者 hun@donga.com