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モデルナ製ワクチン5万回分、5月末に国内初めて供給

モデルナ製ワクチン5万回分、5月末に国内初めて供給

Posted May. 15, 2021 08:11,   

Updated May. 15, 2021 08:11

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米バイオ企業モデルナが生産した新型コロナウイルスワクチンの完成品の一部が今月末、国内に導入される。モデルナ製ワクチンが韓国に搬入されるのは、昨年末の在韓米軍対象のワクチンを除いて初めて。

14日、東亜(トンア)日報の取材を総合すると、今月最後の週にモデルナ製ワクチン5万回(2万5千人)分が国内に搬入される予定だという。政府が上半期(1~6月)中の導入を明らかにしたモデルナ、ヤンセン、ノババックス製のワクチン271万回分のうちの一部だ。ワクチンの流通は、モデルナと契約を結んだ緑十字が担う。

業界は今回の搬入を機に、モデルナ製ワクチンが国内に次々に供給されることを期待している。政府は昨年12月、モデルナとワクチン4千万回分の導入契約を締結したが、導入の具体的な日程は確定できなかった。その後、世界的にmRNAワクチンの需要が増え、3回目の接種(ブースターショット)の必要性まで台頭し、国内の導入が遅れるのではないかと懸念されていた。

 

モデルナ製ワクチンの国内初の接種も可視化しつつある。食品医薬品安全処の法定諮問機関である中央薬事審議委員会は21日、最終点検審議会を開き、モデルナ製ワクチンの使用許可の有無を最終決定する。許可が下りれば、接種も次々に行われる可能性がある。

これとは別に、モデルナ製ワクチンの国内生産の動きも具体化しつつある。モデルナとワクチン委託生産(CMO)を協議しているとされるサムスン・バイオロジックスは、これについて14日、「確定していない」と公示し、事実上協議中であることを示唆した。これに先立ち、ファイザーの委託生産説については「事実でない」と一蹴した。

財界によると、サムスン・バイオロジックスのジョン・リム代表は、21日(現地時間)に開かれる韓米首脳会談に合わせて米国に向かい、モデルナ側と協議を具体化するものとみられる。公式の経済使節団ではないが、大統領訪問の日程に合わせた訪米であるため、サムスン・バイオロジックスとモデルナの委託生産関連協約につながる可能性があるとみられている。

 

バイオ業界関係者は、「技術移転(原液生産・DS)の前段階である完製工程(DP)の水準なら、サムスン・バイオロジックスも早ければ8月頃に生産が可能だ」と明らかにした。モデルナは生産量の増大に備えて原料を大量に確保したという。今月末、モデルナ製ワクチンの原料も国内に入ってくる予定だ。モデルナがサムスンだけでなく緑十字など複数と委託生産契約を進める可能性があるという見方もある。

しかし、契約が終わるまで慎重でなければならないというムードもある。政府関係者は、「モデルナなど世界的な製薬会社との交渉では、原料の需給および細部条件などをめぐって交渉中に状況が変わるケースが多かった」と話した。


金聖模 mo@donga.com · 金玹秀 kimhs@donga.com