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未婚男女の78%が「コロナ以降新しい異性に出会えない」

未婚男女の78%が「コロナ以降新しい異性に出会えない」

Posted May. 14, 2021 08:20,   

Updated May. 14, 2021 08:20

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会社員のAさん(30、女)は、2019年12月に交際していたボーイフレンドと別れた後、これまで「ソロ」生活をしている。恋愛したい気持ちはあるが、チャンスがない。Aさんは、「これまで学校やスポーツ会などで自然に出会った異性と恋人関係に発展してきたが、新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)で人と会う機会が減っているため、恋愛相手もなかなか見つからない」と話した。会社員のメン某さん(31)も、「在宅勤務をしながら自宅と会社だけを行き来し、外出も最大限減らしているため、元々知り合っていた人ともなかなか会えない」とし、「新しい縁まで作るのは容易でない」と話した。

1年以上続いている「新型コロナ」が、成人男女の恋愛にもネックになっているという研究結果が出た。13日、韓国保健社会研究院と韓国人口学会が共催した「新型コロナ時期の人口変動と政策的含意」と題したフォーラムでのことだ。チェ・スルギ韓国開発研究院(KDI)国際政策大学院教授とケ・ボンオ国民(ククミン)大学社会学科教授は、今年2月5日から10日間、韓国の25〜49歳の成人男女2000人を対象にアンケートを行い、新型コロナが恋愛と結婚、出産に及ぼした影響を分析した。

その結果、未婚で恋人のいない成人男女602人のうち、新型コロナ発生後、新しい異性に出会ったり紹介を受けたりしていないという人は全体の78.1%だった。彼らに「新型コロナの発生前と比べ、新しい異性に出会ったり紹介される頻度はどのくらいか」と尋ねたところ、48.7%が「減った」と答えた。50.8%は「変わりない」と答え、「多くなった」は0.5%にとどまった。

新型コロナの影響で結婚への意志が変わったのかという質問には、性別による差が大きかった。男性は「(結婚が)したいと思わなくなった」と「もっとしたくなった」という回答がそれぞれ10.9%と10.3%で似ていた。しかし女性は「したいと思わなくなった」と答えた人が20.7%で、「もっとしたくなった」(5.9%)より3倍以上多かった。チェ教授は、「新型コロナ以降、就業などで相対的に男性より女性たちの困難がもっと大きかったためとみられる」と話した。

専門家らは、「新型コロナ」で社会的出会いと交流が大きく減り、景気低迷に就職難まで重なったのが「恋愛・結婚・出産」の全般に悪影響を与えると懸念した。成均館(ソンギュングァン)大学社会学科のク・ジョンウ教授は、「新型コロナは一時的な現象ではないだけに、変化した恋愛と結婚の風俗が新しいライフスタイルとして定着するだろう」とし、「『人口崖』の危機にさらに拍車がかかりかねない」と語った。

ただ、すでに結婚した夫婦は、夫婦関係の満足度に新型コロナの影響を大きく受けていないことが分かった。子どもの有無や数にかかわらず、すべてのタイプの夫婦は10組に6、7組の割合で「変わらない」と答えた。ただ、夫婦関係が悪くなったと回答した人は、全てのタイプの夫婦で、女性が男性より多かった。例えば、子供のいない夫婦で、以前より夫婦関係が悪化したと回答した女性は10.3%だったが、男性は6.1%だった。

チェ教授は、「夫婦が一緒に家に滞在する時間が増えるにつれ、家事労働やケアに対する女性の負担が満足度低下をもたらしたものとみられる」と解釈した。


キム・ソヨン記者 ksy@donga.com