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検察が李盛潤・中央地検長を起訴、「違法出国禁止捜査を3回もみ消す」

検察が李盛潤・中央地検長を起訴、「違法出国禁止捜査を3回もみ消す」

Posted May. 13, 2021 08:07,   

Updated May. 13, 2021 08:07

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李盛潤(イ・ソンユン)ソウル中央地検長(写真)が、最高検察庁反腐敗強力部長を務めていた2019年、安養(アンヤン)支庁検事らによる金学義(キム・ハクウィ)元法務部次官に対する不法出国禁止疑惑の捜査を妨害した容疑で12日、起訴された。全国最大の検察庁であるソウル中央地検長が在職中に裁判にかけられ、被告人の立場になったのは憲政史上初めてのことだ。

水原(スウォン)地検捜査チーム(チーム長=李禎燮部長検事)は、李容疑者を職権乱用権利行使妨害容疑で同日在宅起訴した。李容疑者が反腐敗強力部長だったことを考慮して、捜査チーム所属の検事1人がソウル中央地検職務代理の発令を受け、最高検察庁管轄のソウル中央地裁に李容疑者を在宅起訴した。このため、ソウル中央地検の検事が所属機関長を起訴し、ソウル中央地検長に対する公訴維持をソウル中央地検の検事が担当するという前代未聞の事態が発生した。

東亜(トンア)日報の取材を総合すれば、検察はソウル中央地裁にA4用紙16ページ分量の控訴状を提出した。控訴状によると、安養支庁が、虚偽の事件番号などを記載して金元次官を違法に出国禁止させた最高検察庁過去史真相調査団所属の李圭原(イ・ギュウォン)検事を捜査しようとすると、李容疑者は2019年6月20日から7月4日にかけて3回にわたり、「捜査をするな」と妨害した容疑が持たれている。李容疑者は当初、「(違法な出国禁止に関する捜査報告書の)報告を受けていないことにする」と述べ、最後は「(違法な出国禁止について)追加捜査は行わない」という文言を報告書に盛り込むよう指示し、捜査を終結させたというのが控訴状の主な内容だ。

検察の内外からは、李容疑者を職務排除し、懲戒手続きを踏むべきだという主張が提起されている。個人的な事情を理由に休暇を取った李容疑者は、起訴直後に、「私は捜査の外圧など違法行為をした事実は決してない」とし、「今後の裁判手続きに誠実に臨み、真実を明らかにし、最高検察庁反腐敗強力部の名誉回復を必ず実現させる」という立場を示した。


黃聖皓 hsh0330@donga.com · 裵碩俊 eulius@donga.com