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ソウル市、療養施設に非接触面会スペースを設置

ソウル市、療養施設に非接触面会スペースを設置

Posted May. 07, 2021 07:30,   

Updated May. 07, 2021 07:30

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「お母さんの手はこんなに強かったの?」「音をもう少し大きくします」

先月20日、ソウル城東区(ソンドング)の市立東部老人療養センター。センター内の庭園に設置された非接触面会専用スペース「家族の居間」で試験面会が行われた。パク・ヨンスンさん(71)は、新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)で療養施設での接触面会が制限されてから1年2カ月ぶりに息子に会った。

療養施設の接触面会が制限され、「コロナ離散家族」になった6万人余りの市民のために、ソウル市が非接触面会専用スペースを開発した。ガラスやビニールの壁を挟んだ劣悪な面会室を抜け出し、居間のような環境で安全に面会できるようにするためだ。約15平方メートル面積の移動式木造住宅で、療養施設の外部に設置される。選別診療所の検体採取に使われる防疫用グローブを設置して、手を取り合って対話ができ、お年寄りの小さな声を鮮明にキャッチする最先端音響システムも設置した。大型ディスプレイを設置し、家族の携帯電話にある写真と映像も一緒に見ることができる。

ソウル市は、施設のデザインマニュアルをオープンソースとして無償で開放し、接触面会が制限されている高齢者や障害者施設などにも該当施設を導入できるようにする方針だ。


イ・チョンア記者 clearlee@donga.com