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「バッテリー同盟」の現代自とSK、ハイブリッド車バッテリー開発に着手

「バッテリー同盟」の現代自とSK、ハイブリッド車バッテリー開発に着手

Posted April. 17, 2021 08:03,   

Updated April. 17, 2021 08:03

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「自動車とバッテリーの間の合従連衡が始まった」

現代(ヒョンデ)自動車グループとSKイノベーションが、2024年から発売を開始するハイブリッド車両(HEV)用バッテリーの開発に乗り出す。開発初期段階から自動車業界とバッテリー業界が手を組むのは、韓国内では初めて。グローバル電気自動車市場で活発に展開されている戦略的同盟に対応するためだ。昨年、国内各グループのトップ間の「バッテリー会合」が実を結んでいるという分析も出ている。

現代自・起亜(キア)、SKイノベーションは16日、HEV用ポーチ型バッテリーの共同開発に着手すると明らかにした。現代自と起亜が開発初期段階から参加し、バッテリー素材から細部仕様まで直接選ぶ計画だ。車両設計とバッテリー製作が同時に行われ、性能と経済性の両方で車両に最適化されたバッテリーを確保するものと期待されると、双方は明らかにした。

現代自グループは最近、三星(サムスン)SDIともHEV円筒型バッテリーの共同開発に着手したという。発売時期は未定だが、現代自のセダンHEVに搭載される予定だ。LGエネルギーソリューションともインドネシアに合弁法人を立ち上げ、東南アジア電気車市場の拠点として活用しようという議論を行っている。

これに先立って、昨年5~7月に鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車グループ会長は、李在鎔(イ・ジェヨン)三星電子副会長、具光模(ク・グァンモ)LG代表、崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長などと相次いで会い、「財界バッテリー会合」をリードした。業界で「グローバル電気自動車市場攻略のためのグループ間の共感が、今年に実質的な自動車・バッテリー協業の結果につながっている」と評価する背景だ。

自動車業界とバッテリー業界の合従連衡は、すでにグローバル電気車市場で活発に行われている。爆発的な電気自動車市場の成長を控え、バッテリー需給が円滑でないという懸念が高まっているからだ。市場調査会社SNEリサーチによると、2025年のグローバル電気自動車のバッテリー需要は1257ギガワット時(GWh)に上るものの、供給は1097GWhに止まるものと見られ、初めてバッテリー需要が供給を上回るものと見られる。

グローバル自動車メーカー各社は、バッテリーの開発や生産に積極的に介入している。フォルクスワーゲングループは先月15日(現地時間)、自社のバッテリー戦略を発表するイベント「パワーデー」で、スウェーデンのバッテリー企業・ノースボルトと角型バッテリーの共同開発生産に乗り出すと明らかにした。両社は、合弁会社「ノースボルト・ツヴァイ(zwei)」を立ち上げてドイツに生産工場の設立を推進している。

高密度の次世代バッテリー市場を先取りするための努力も激しい。GMは、LGエネルギーソリューションと合弁の「アルティアムセルズ」を通じて、次世代高エネルギーバッテリーの研究を進めている。トヨタも、パナソニックと「プライムプラネットエネルギー&ソリューション」を設立して、次世代電気固体バッテリーを共同開発している。

韓国内バッテリー業界の関係者は、「生産現場ですでに世界的な電気自動車バッテリー不足の可能性が感知され、国内外自動車企業からのラブコールが続いている」とし、「国内企業は未来モビリティ市場を先取りするために、多角的な協業に乗り出さなければならない」と語った。


クァク・ドヨン記者 ソ・ヒョンソク記者 now@donga.com · 기자