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過去最大の輸出額をけん引した半導体、中国向けが40%

過去最大の輸出額をけん引した半導体、中国向けが40%

Posted April. 16, 2021 08:19,   

Updated April. 16, 2021 08:19

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今年第1四半期(1〜3月)の輸出が、「輸出目玉品目」である半導体好況により過去最大だった2018年の業績を越えて過去最高値を更新した。しかし、米国と中国の半導体主導権争いで、中国向け輸出の割合が40%の半導体輸出が揺らぎかねないという懸念が出ている。

関税庁は15日、今年第1四半期の輸出額は昨年第1四半期より12.5%増の1465億ドルと集計されたと発表した。半導体の好況で過去最大だった2018年第1四半期(1451億ドル)の業績も上回った。新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)事態を受け、非対面の需要が伸び、半導体やモバイル、コンピューター周辺機器の輸出が増え、「新型コロナ診断キット」や乗用車の輸出が伸びた影響だ。関税庁の関係者は、「2008年の世界的金融危機時に、輸出が危機以前の水準を回復するまで23カ月がかかったが、今回は6カ月ぶりに回復した」と説明した。

全体輸出の約20%を占める半導体輸出は、第1四半期は272億ドルで、危機前の2019年第1四半期(239億ドル)に比べ13.8%伸びた。半導体好況期だった2018年第1四半期(302億ドル)に次ぐ金額だ。乗用車と無線通信の輸出もそれぞれ昨年比32.4%と30.1%伸びた。

半導体のおかげで輸出好調が続いているが、米中半導体の主導権争いで韓国の半導体輸出も打撃を受けかねないと、専門家らは懸念している。韓国の半導体輸出の40%(昨年の金額基準)が、中国市場で発生しているためだ。仁荷(インハ)大学国際通商学科の鄭仁教(チョン・インギョ)教授は、「米国の半導体関連政策やこれによる米中対立により、韓国の半導体輸出も大きく揺れる可能性がある」と語った。


周愛眞 jaj@donga.com